仙蹴塵記

【この瞬間から】明治安田生命J2第29節・磐田戦 88分

とうとう明治安田生命J2リーグ戦でのベガルタ仙台の連続未勝利試合数が10になってしまった。第29節・磐田戦は内容・結果ともに完敗に終わった。立ち上がりと終盤についていえば、前者は意図を持ってボールを奪ったり前に動かしたりできて、後者は点を取るしかない状況と割り切って前に人数をかけられた。しかしその間の時間帯は、ボールを保持しても磐田中盤のプレッシャーを抜けられず、球際での一対一での勝負にも勝てず。シュートに至る場面に乏しかった。

両チームの公式記録におけるシュート数は、磐田20本、仙台5本と大差がついた。仙台の5本の内訳を見れば、前半は3本。8分に氣田亮真が相手ゴール前でボールを奪ってからのシュート、20分に加藤千尋が右サイドから抜け出してのシュート、そして先制された直後に中山仁斗のキープから加藤が飛びこんでのシュート。後半はわずか2本だった。退場者を出したため一層攻め手を繰り出しにくくなり、後半最初のシュートは77分になってようやく出た。中山がゴール前で反転して打ったものだが、これはジャストミートせず威力を欠いた。

そして仙台にとってこの試合最後のシュートとなったのが、途中出場した菅原龍之助による88分のもの。これがこの試合で仙台唯一のゴールとなった。今回取りあげるこの場面については、10人になってからで、新加入選手2人についても「試合の展開から、今日の試合時間と起用方法に到りました」(堀孝史監督)と事前のプランから外れた投入だった。つまり準備とは異なるかたちで戦っていたなかでのゴールだった。

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