仙蹴塵記

明治安田生命J2第22節 徳島戦・第一報 ホ・ヨンジュンの来日初ゴールで先制も、押された後半に追いつかれ1-1で引き分け

明治安田生命J2リーグの後半初戦となる第22節で、ベガルタ仙台は前節・山口戦から先発メンバーを2人変更した。U-24韓国代表の活動から帰ってきたキム・テヒョンと、前節で後半に出場したホ・ヨンジュンが先発入り。また、ベンチにはルーキーの梅田陸空が初めて入った。ゲームキャプテンは小出悠太。

キックオフを前に、ユアテックスタジアム仙台のホーム側全席種が立ち上がっての「ベガルタ仙台」コールが行われた。大声援に押された仙台は、2分にホ・ヨンジュンのポストプレーから右に展開、郷家友太がミドルシュート。これはホセ・アウレリオ・スアレスにキャッチされた。

その後はボール保持能力の高い徳島にボールを支配される時間が続いたが、エヴェルトンらが粘り強い守りで耐える。21分、キム・テヒョンのクロスに郷家が頭で合わせたが、これは枠外。23分にはゴール前で横パスを受けた中島元彦が切り返しからシュート。しかしスアレスの正面だった。仙台は相手にボールを回されても慌てず、28分に徳島最終ラインの隙を突く。松下佳貴のスルーパスでDFの背後を取ると、これを受けたホ・ヨンジュンが切り返しを入れてシュート。これが決まって仙台が先制した。ホ・ヨンジュンがついに来日初ゴールを記録し、1-0とした。

仙台は31分にホ・ヨンジュンのポストプレーを受けて氣田亮真がシュート。これはスアレスの正面だった。34分にはキム・テヒョンが強烈なミドルシュートを打ったが、わずかに右へ外れた。41分には若狭大志が遠目からゴールを狙ったが、これもスアレスにキャッチされた。45分には相手の速攻から2連続シュートを受けたが、小畑と菅田真啓が立て続けに好守。ゴールを割らせなかった。仙台は1-0で試合を折り返した。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台はさらに優位に立ちたいところだったが、再び右サイドを突かれてピンチになる。クリアボールを拾われた55分、杉本太郎にボレーシュートを決められ、追いつかれてしまった。

1-1とされた仙台は、61分にホ・ヨンジュンから山田寛人に交代。62分、ショートカウンターから左サイドに抜けた氣田がシュート。これは惜しくも左サイドネット。67分には松下からの浮き球パスを受け、山田が体をひねりながらシュートした。これは枠を外れた。

71分、仙台は2選手を交代。エヴェルトンからフォギーニョ、小出から蜂須賀孝治に交代した。79分、相手陣内でのプレスからボールを奪い、中島が抜けてループシュート。だがこれは枠を外れた。直後には山田がスアレスへのプレスから決定機になったが、DFにカバーされゴールならず。

86分、仙台は松下と郷家に代わって中山仁斗と遠藤康がピッチに入った。ユアテックスタジアム仙台の声援に大きな後押しを受け、終盤は仙台が猛攻をしかける。しかしクロスがスアレスにキャッチされるなどしてシュートに持ちこめず、試合終了。1-1の引き分けに終わった。

伊藤彰監督は「お互いにチャンスがありながら決めきれなかったというところで妥当な結果になってしまった」と試合展開を振り返りながら、仙台が勝利を逃したことについて「我々としては上を目指す限りは勝点1ではなく勝点3をしっかりつかみとっていかなければいけない。そのためには2点目がすごく重要」と反省を込めて振り返った。

reported by 板垣晴朗

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