仙蹴塵記

明治安田生命J2第20節 磐田戦・第一報 序盤の複数失点が響き、郷家友太と遠藤康のゴールでも追いつけず。2-3で6試合ぶりに敗戦

ベガルタ仙台は7日の天皇杯2回戦・藤枝戦に続き、中3日でユアテックスタジアム仙台で明治安田生命J2第20節・磐田戦へ。リーグ戦の前節・東京V戦からは、先発を2人入れ替えて臨んだ。小出悠太と元磐田の中山仁斗が先発に入った。ゲームキャプテンは小出。

コイントスの結果エンドが入れ替わった立ち上がりに、仙台は痛い先制点を与えてしまう。1分に菅田真啓がゴール前でジャーメイン良を倒してFKを与えると、2分にこのFKを林彰洋がこぼし、鈴木雄斗に押しこまれた。

0-1とされた仙台は直後の3分、右サイドからの攻撃のこぼれ球を鎌田大夢がシュート。これはゴール左に外れた。ここから攻めこみたいところだったが、8分に仙台右サイドから上原力也に送られたクロスがそのままゴールインしてしまい、早くも0-2とされてしまった。

ホームでやってはいけない展開になった仙台は、反撃。14分、左サイドで中島元彦が対面の相手を振り切りクロスを上げると、郷家友太がかかとで合わせて技ありのゴール。郷家の今季6点目で仙台が1点を返した。

その後は互いに中盤で強度の高いプレッシャーをかけあう展開になったが、仙台はたびたびその密集をサイドから抜けてセットプレーをもぎ取る。しかし追いつくことはできず、1-2で前半を終えた。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。仙台は中盤での競り合いを制してもなかなかシュートに持ちこめず、62分に2選手を交代。中島と中山に代わり、相良竜之介とホ・ヨンジュンが入った。しかしクロスにまでは持ちこむことができたものの、相手最終ラインにブロックされてシュートがなかなか打てない。

74分には氣田亮真と小出から、遠藤康とフォギーニョに交代。だがその直後の76分、相手カウンターから後藤啓介にシュートを打たれ、菅田真啓がブロックしたものの軌道が変わってゴールに入ってしまった。仙台は1-3とされる。

85分、仙台はエヴェルトンから梁勇基に交代。なんとかゴールすべく前に出た仙台は、90分、フォギーニョが右サイドで粘り、託されたボールを遠藤がフィニッシュ。遠藤の今季初ゴールで2-3とした。

90+4分には相手ゴール前でFKのチャンス。遠藤が直接ゴールを狙ったが、これは枠を外れた。仙台は序盤の連続失点が響き、追撃及ばず2-3で6試合ぶりに負けた。

伊藤彰監督は2失点した試合の立ち上がりを悔やむとともに、追撃時に「最後のクオリティーを上げていかないと。ここでもう1点を取って、ワンランク上げるためにはここで追いついたり逆転したりする力をつけないといけない」と、引いた相手に対する攻撃の課題についても言及した。次節で今季のJ2リーグ戦も前半が終わる。アウェイだが勝って前半戦を締めくくりたい。

reported by 板垣晴朗

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