仙蹴塵記

明治安田生命J2第19節 東京V戦・第一報 林彰洋がファインセーブを連発するなどして無失点。中島元彦と菅田真啓の得点により2-0で連勝

ベガルタ仙台は今季2回目の連勝を目指し、明治安田生命J2第19節で東京ヴェルディと対戦した。先発は前節・千葉戦から2名を変更。若狭大志とエヴェルトンが先発入りした。ゲームキャプテンは林彰洋が務めた。

仙台は7分に相手FKのピンチをしのぐと、その反撃からCKを獲得。9分、中島元彦の右CKに走りこんだ山田寛人が合わせたが、これはGKマテウスの正面だった。11分には氣田亮真が高い位置でボールを奪い、パスを受けた中島がミドルシュート。これは左に外れた。攻め続けた仙台は、16分に中島がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。中島本人がこれを蹴りこんで、仙台が先制した。中島の今季5点目で、仙台が1-0とした。

先制からほどなくして、18分に仙台は東京V河村慶人のミドルシュートを浴び、21分にはバスケス・バイロンに近距離でシュートを打たれたが、いずれも林のファインセーブで食い止めた。その後は東京Vの攻勢が続いたが、仙台もカウンターからのチャンスをうかがう。互いにシュートまではいかなかったものの、東京Vが優勢で仙台がしのぐ展開のまま、前半は1-0で終了した。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。後半開始早々に仙台は左サイドから河村にシュートを打たれたが、またも林がセーブ。ゴールを割らせなかった。50分には相手クロスのこぼれ球を稲見哲行にシュートされたが、これは上に外れた。

押されていた仙台は、63分に中島のスルーパスを受けた氣田がシュートに持ちこんだが、惜しくもゴール左に外した。直後の63分、仙台は2トップを交代。中島と山田に代わり、中山仁斗と遠藤康がピッチに入った。すると早速攻勢に出てCKを獲得。67分、CKからのこぼれ球に、菅田真啓が詰めてゴール。菅田の今季3点目で、仙台が2-0とした。

79分、仙台は今度はサイドハーフを2人同時に交代。氣田と郷家がフォギーニョと相良竜之介にスイッチした。80分には、入ったばかりのフォギーニョが右サイドを抜けてクロスを上げたが、これは相手に止められた。87分、真瀬拓海が足を攣ったため、キム・テヒョンに交代した。

88分、仙台は遠藤のスルーパスに反応した中山が抜け出すが、わずかに届かずボールはマテウスにキャッチされた。90+5分には遠藤が右サイドから攻めこんでシュートも、ブロックされる。逆に90+6分、カウンターからクロスで揺さぶられピンチとなったが、林があまたもスーパーセーブ。直後にタイムアップし、仙台は2-0で今季2度目の連勝を飾った。

伊藤彰監督は無失点とともに、「リーグで最少失点の東京Vさんに対して2点を取れたことには自信を持って次につなげていきたい」とチームを評価。これから続く天皇杯2回戦と第20節・磐田戦に向け、弾みとなる手応えをつかんだ試合となった。

reported by 板垣晴朗

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