仙蹴塵記

明治安田生命J2第18節 千葉戦・第一報 前半に中島元彦と鎌田大夢のゴールで2点を先行。相手の反撃を1点にとどめ、2-1で逃げ切り勝利

3試合ぶりのホームゲームとなったベガルタ仙台は、明治安田生命J2第17節・大宮戦から先発メンバーを2人変更。松下佳貴と中島元彦が先発入り。ベンチには遠藤康が入った。ゲームキャプテンは小出悠太。

両チームとも立ち上がりは中盤でミスが出て相手ゴール前までなかなかボールを運べなかったが、仙台は8分に最初のチャンス。松下が左サイドからクロスを上げ、逆サイドの真瀬拓海が合わせる。これはゴールとはならなかった。膠着状態の中でもチャンスをうかがった仙台は、19分に先手を取る。相手GK新井章太からのパスを受け損ねた隙を見逃さず、氣田亮真がカット。氣田のパスを受けた中島がDFをかわし、左足でゴールを決めた。中島の今季4点目で、仙台が1-0とした。ゴール後に仙台の選手たちは中山仁斗の第1子誕生を祝う“ゆりかごダンス”を披露した。

仙台は26分、相手CKから西久保駿介にワンタッチでグラウンダーのシュートを許したが、混戦の中で林彰洋が冷静にセーブした。28分には氣田が左サイドから切れこみシュート。これはクリアされた。29分には真瀬からの横パスを受けて鎌田大夢がシュート。これは新井章の正面だった。しかし33分、再び鎌田にシュートのチャンス。右サイドの真瀬にパスを出すとゴール前に動き直し、真瀬のリターンを受けて今度はゴールに突き刺した。鎌田のJ2初ゴールで、仙台が2-0とリードを広げた。

仙台は無失点で前半を終えたいところだったが、38分に自陣右サイドで与えたFKを日高大に決められ、2-1とされて試合を折り返した。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半立ち上がりは千葉にCKを与えるなど受けに回っていた仙台だったが、55分、氣田が相手陣内左サイドでカット。パスを受けた郷家友太がシュートを狙ったが、これは相手にブロックされた。
しかしこの後は相手のカウンターからピンチになり、林や菅田真啓が体を張る場面が続く。67分、仙台ベンチは中島からフォギーニョに交代した。71分にはさらに2人を交代。鎌田と郷家から、梁勇基と遠藤康にスイッチした。

77分、仙台は氣田が左サイドでカットし、パスを受けて右サイドから山田寛人が抜け出す。しかしシュートは上に外してしまった。80分には氣田が左から切れこんで、カーブをかけたシュート。だがこれは惜しくも右に外れた。

90+1分、仙台は山田からホ・ヨンジュンに交代。時間をうまく使って逃げ切り、2-1で勝利した。

これがクラブ史上初めての千葉戦勝利となった。今季リーグ戦では初めての4試合連続無敗。伊藤彰監督は試合後に「まだまだ修正する部分はいっぱいありますが、それでもしっかりこうやって勝ちきりながら反省ができることは素晴らしい」と、収穫の多い勝利だったことを語った。

reported by 板垣晴朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ