仙蹴塵記

明治安田生命J2第4節 いわき戦・第一報 相手の圧力を跳ね返せず0-1で今季初黒星

東日本大震災の“復興応援試合”となった明治安田生命J2第4節・いわき戦で、仙台は前節から先発を4人入れ換えた。内田裕斗とフォギーニョが今季初出場、遠藤康は今季初先発。また、中山仁斗が先発に復帰した。ゲームキャプテンは小出悠太。

立ち上がりの仙台は、いわきの速攻を受ける時間が続く。しかしこれを落ち着いてしのぐと、サイドチェンジやスルーパスを活用して攻め返す。12分には相良竜之介のスルーパス、内田のクロス、真瀬拓海の折り返しとテンポよく繋ぎ、最後は郷家友太が頭で合わせた。しかしこれは枠を外れた。

攻め続けたい仙台だったが、20分に相手CKのこぼれ球をもう一度放りこまれると、江川慶城にループ気味のヘディングシュートを決められて先制を許した。0-1とされる。

先制され攻撃のギアが上がった仙台は、33分にリスタートからエヴェルトンが相手ゴール前にロングパス。しかし走りこんだ菅田真啓には惜しくも合わなかった。43分には菅田のロングパスを受けた遠藤がシュート。しかしこれは上に外れた。45+1分には内田のクロスに郷家が合わせるが、惜しくもゴール右へ。仙台はCKからの失点を取り返せず0-1で試合を折り返した。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は後半立ち上がりに両サイドが高い位置に出られるかたちが増えたが、決定機に繋がらず苦戦。63分にフォギーニョと真瀬が、オナイウ情滋と蜂須賀孝治に交代した。4-3-3となった仙台は直後の64分、カウンターから相良が左サイドに抜け出してシュート。だがこれは僅かにゴール右へ外れた。69分にはオナイウのクロスに相良が合わせたが、これもゴール右へ。

仙台のチャンスは続く。71分にはCKのこぼれ球をオナイウがミドルシュート。これは枠を外れた。77分に仙台ベンチは中山と郷家をホ・ヨンジュンと山田寛人に交代した。81分と82分のピンチを防ぐと、83分には相良から氣田亮真に交代。84分には遠藤のCKに菅田が合わせたが、これは枠を外れた。

仙台はホームの大声援を受けて後半アディショナルタイムにもFKのチャンスをもぎ取るが、いわきの高い壁に跳ね返されてゴールならず。0-1で今季初の敗戦を喫した。

復興応援試合で相手のモチベーションも戦ったとはいえ、ホームで無得点の敗戦。伊藤彰監督は試合後にまず「残念ながら勝点を取れなかったこと、ホームで負けたことを反省しないといけないと思いますし、ファン・サポーターのみなさま方に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝った。この敗戦からすぐに立ち直り、結果を出すことがチームには問われている。

reported by 板垣晴朗

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