仙蹴塵記

明治安田生命J2第3節 徳島戦・第一報 菅田真啓の加入後初ゴールで先制も、退場者を出し追いつかれる。1-1で勝点は1のみ

明治安田生命J2第3節・徳島戦で連勝を狙うベガルタ仙台は、前節・栃木戦から先発メンバーを変更。氣田亮真が2試合ぶりに先発した。

仙台は立ち上がりに自陣でFKを与えたが、これは落ち着いてブロック。直後の3分に右サイドからホ・ヨンジュンが持ちこんでシュートしたが、これはホセ・アウレリオ・スアレスにキャッチされた。7分には相良竜之介が左サイドから切れこみシュート。これは枠外だった。

その後は徳島がボールを保持し、仙台がカウンターを狙う時間が続く。22分、徳島のクロスのこぼれ球を外山凌にシュートされたが、これは林彰洋が抜群の反応で弾き出した。仙台は26分に右から左に繋いでチャンスを作り、27分には右で細かく繋いでから中島元彦がミドルシュート。だがいずれもゴールできなかった。

35分に仙台はカウンターからヘディングシュートに持ちこまれたが、林が落ち着いてストップ。45+1分には仙台がカウンター。郷家友太のポストからホ・ヨンジュンが抜け出したが、相手の対応の前にCKへ追いやられた。このチャンスでは決まらず、仙台は0-0で前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半開始早々、仙台はホ・ヨンジュンが真瀬拓海とのパス交換で右サイドに進出して繋ぎ、最後はエヴェルトンがシュート。これは枠を外れた。51分には氣田のミドルシュートがスアレスに弾かれ、そこにエヴェルトンが詰めたがまたもスアレスに止められた。しかし直後の連続CK2本目で、中島が上げたボールに菅田真啓が頭を合わせ、ゴール。菅田の仙台加入後初得点で、仙台が先制した。1-0。

仙台は前がかりになった徳島の背後を狙い、65分にホ・ヨンジュンが右サイドに抜け出す。ラストパスに氣田が合わせたが、これはスアレスに近距離で止められた。67分に氣田とホ・ヨンジュンが山田寛人と中山仁斗に交代した。

押しきりたい仙台だったが、70分にキム・テヒョンがゴール正面に抜けようとした相手を倒し、退場。仙台は10人で戦うことになってしまった。相手FKのピンチをしのぐと、直後の73分に郷家から蜂須賀孝治に交代した。

その後は打って変わって数的優位の徳島ペース。仙台は連続CKのピンチを全員守備でしのぐ。81分にカウンターから真瀬がクロスに持ち込んだが、これはスアレスにキャッチされた。83分に中島と相良に代わり、遠藤康と松下佳貴が入った。

仙台は85分にカウンターから相手陣内左サイド深くでFKを獲得。ここでは決めることはできなかったが、時間を使うことはできた。しかし90分、混戦から坪井清志郎に打たれたシュートが決まり、1-1に追いつかれた。

仙台は45+4分にエヴェルトンが運んでのカウンターから決定機を作ったが、遠藤のクロスはスアレスにキャッチされた。1-1で試合終了。仙台の勝点は1にとどまった。

選手退場を機に流れが変わり、仙台は勝利を逃すかたちとなった。伊藤彰監督は数的不利になった不測の事態についても「退場者が出て、劣勢の時間をどう過ごすかというところでは我々としてももう一回見つめ直さなければいけない」と状況に応じた戦い方を反省材料に挙げた。

reported by 板垣晴朗

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