仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第15節 長崎戦・第一報 富樫敬真と氣田亮真が古巣相手にゴール。押される苦しい展開を制し2-0で勝利

アウェイ連戦となったベガルタ仙台は、明治安田生命J2第14節・東京V戦から先発メンバーを6人変更。今節は真瀬拓海、レアンドロ・デサバト、中島元彦、鎌田大夢、富樫敬真、遠藤康が先発入りした。ゲームキャプテンは平岡康裕。

仙台は4分に相手クロスをエジガル・ジュニオに合わせられたが、このヘディングシュートは小畑裕馬が落ち着いてキャッチした。その後は両チームとも中盤でのプレッシャーが強く、攻撃のテンポがなかなか上がらない。仙台は19分に相手CKの折り返しからピンチになったが、DF陣がしっかり体を寄せたため相手はシュートを打ち上げた。

シュートに持ち込むまで苦労した仙台だが、26分に最初のチャンスをものにした。右サイドで遠藤がキープしてクロス。逆サイドでボールを受けた内田裕斗が折り返すと、飛びこんだ富樫敬真が頭でゴールした。富樫の今季5点目で仙台が先制し、1-0とした。

仙台は遠藤が右サイド、鎌田が中央高めにポジションを取るようになり、序盤よりボールを動かせるようになってきたが、長崎の高い最終ラインに押し返されてシュートまでは遠い。仙台は前半唯一の決定機を決めたことで、1-0で試合を折り返した。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・一つひとつ丁寧に。
・五分五分のボールを戦って、自分たちのものにすること。
・もっと切り替えを早く。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半の立ち上がりもまだ長崎ペースでボールを持たれたこともあり、55分に仙台は鎌田をフェリペ・カルドーゾに交代。60分、カルドーゾがキープし、その背後から富樫がシュートしたが、これはGKの富澤雅也の正面だった。

65分、デサバトが痛むアクシデントが発生。フォギーニョと交代した。仙台は一時守勢をしのぎ、75分、カルドーゾがおさめて富樫のシュートへ。これは枠を外れてしまった。

仙台は79分、一気に3選手を交代。富樫、中島、真瀬拓海を、皆川佑介、吉野恭平、若狭大志に代えた。守備を一時落ち着けて相手のセットプレーを防ぐ。88分、遠藤が右サイドからシュートを狙ったが、これは富澤にキャッチされた。88分にはクリスティアーノの弾丸シュートを受けたが、小畑裕馬がスーパーセーブ。ゴールを許さなかった。耐えた仙台は90+4分、カウンターから氣田亮真がゴール。氣田の今季5点目で、仙台が終盤に突き放して2-0として試合を終えた。

原崎政人監督は内容面について「自分たちが満足できるようなゲームではない」と反省が先立っていたが、一方で「選手が90分を勝ちにこだわって最後まで走り切ってくれた。非常によくやってくれた」と、結果にこだわって試合をやりぬいたことを称えた。

reported by 板垣晴朗

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