仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第13節 秋田戦・第一報 一度は追いつかれるも、遠藤康と吉野恭平のゴールで突き放す。3-1で今季初の3連勝

5月とは思えない冷たい雨中での戦いになった明治安田生命J2第13節・秋田戦。ベガルタ仙台は前節から先発を5人入れ替えてこの試合に臨んだ。レアンドロ・デサバトが加入後初めてスターターに入り、若狭大志、名倉巧、遠藤康、富樫敬真が先発した。この日のゲームキャプテンは、富樫敬真が務めた。

仙台は2分、左サイド遠目のFKから中島元彦がゴールを狙ったが、これはGK新井栄聡の正面。逆に3分に青木翔大にボレーシュートを打たれたが、これは小畑裕馬が止めた。
仙台は右サイドから攻勢を強めると、10分にデサバト、遠藤、真瀬拓海と繋ぎ、真瀬がクロス。これにデサバトが頭で合わせ、GKに弾かれたこぼれ球を富樫敬真が押しこんだ。富樫の今季4点目で、仙台が先制した。
仙台は畳みかけたいところだったが、27分、相手の変化をつけたスローインから意表を突かれ、ロングボールから武颯に頭で決められた。仙台はその後しばらく秋田の圧力に苦しんだが、42分に氣田亮真のシュートからCKを獲得するなど押し返す。しかし勝ち越し点は取れず、1-1で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・コミュニケーションを中で細かくとること
・怖がらずにボールを受けること、もしミスをしたら、もう一度取り返せ

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は後半も攻勢を引き継ぎ、60分に右サイドでFKを獲得。遠藤のキックにニアサイドの氣田が合わせたが、これは右に外れた。63分、富樫からフェリペ・カルドーゾに交代した。直後のCKのピンチを防ぎ、反撃へ。67分にはカルドーゾのパスを受けた氣田が左サイドからシュートしたが、これは僅かに右へ外れた。
69分、仙台は名倉と中島に代えて鎌田大夢と吉野恭平を投入。攻撃の勢いを強める。72分、右サイドでバックパスを受けた遠藤が左足を振り抜くと、見事な軌道を描いてゴールイン。遠藤の今季4点目で、仙台は再び勝ち越し2-1とした。
仙台は78分に突き放す。カルドーゾのサイドチェンジを受けた遠藤がスルーパス、これを追い越して受けた吉野が確実に決めて、今季2点目。3-1とした。
リードを広げた仙台は84分に2選手を交代。氣田と若狭を加藤千尋と皆川佑介に代えた。攻撃の勢いを失わず、相手に流れを渡さないまま試合を終了。3-1で勝ち、今季初の3連勝を飾った。
スコア上は快勝だったが、原崎政人監督は「物足りない内容。もっと自信を持ってやれるような準備をしなければいけない」と、主に前半の内容を反省して次節・東京V戦に目を向けた。

reported by 板垣晴朗

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