仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第10節 横浜FC戦・第一報 氣田亮真のゴールで先制も、後半立ち上がりの連続失点で1-2の逆転負け

首位の横浜FCに挑むベガルタ仙台。明治安田生命J2第10節の先発メンバーは、前節から1人が入れ替わった。キム・テヒョンが出場停止となったセンターバックには、若狭大志が入った。ベンチにはけがからフェリペ・カルドーゾが復帰した。ゲームキャプテンは平岡康裕。

先にチャンスを作ったのは仙台。6分、右サイドの高い位置でボールを奪い、皆川佑介のスルーパスから富樫敬真がシュート。だがこれはGKスベンド・ブローダーセンに止められた。9分には相手にゴーッ留近くで直接FKを与えたが、手塚康平のキックは仙台の壁が阻んだ。

横浜FCの攻勢に対して平岡を中心に耐えた仙台は、18分、中島元彦が相手陣内まで攻め上がる。中島から氣田亮真が横パスを受けると、氣田はゴール正面にドリブルで進出し、ペナルティーアーク付近からシュート。これが決まり、仙台が先制した。

仙台は20分に右サイドの攻撃から、24分には中島のミドルシュートからチャンスを作ったが、これはゴールならず。37分には名倉巧が皆川とのパス交換からシュートしたが、これは枠を外れた。
42分には中島のFKに平岡が頭を合わせたが、これは右に外れた。仙台は集中した守備で相手の決定機を防ぎ、1-0でリードした状態でハーフタイムを迎えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・きつくても戻りセカンドボールを回収。
・やられてはいけない所でフリーでプレーさせない。
・どんどん人を使い侵入しよう。

ハーフタイムでの仙台の交代はなし。仙台は後半立ち上がりの相手CKのピンチは防いだが、52分、一発のロングボールで裏を取られ、小川航基に同点ゴールを決められてしまった。これで1-1、試合は振り出しに戻った。

さらに56分、仙台は警戒していた相手クロスから、再び小川のゴールを許す。4分間で2失点し、2-1と逆転されてしまった。

63分、仙台は名倉から加藤千尋に交代。加藤は早速、64分に氣田のパスを受けてシュートを狙ったが、ジャストミートせずゴールできなかった。66分には氣田が左サイドから持ちこんでシュート。だがこれは惜しくも左に外れた。68分には中島のクロスに皆川が合わせたが、これは左に外れた。

仙台は69分に選手を2人交代。皆川と中島をフェリペ・カルドーゾとレアンドロ・デサバトに代えた。81分、カルドーゾが右サイドからシュートを狙ったが、これはブローダーセンの正面だった。

仙台は勝負をかけ、さらに選手交代。88分にフォギーニョと石原に代わり福森直也と内田裕斗が入った。だが追いつくことはできず、1-2で試合終了。後半立ち上がりの連続失点が痛すぎる逆転負けとなった。原崎政人監督は試合後、駆けつけてくれたサポーターに勝利を届けられなかったことに謝りつつ、「1失点して少しばたついてしまった」と、対策をしていた相手のクロスから2点目を失ったことを悔やんだ。

reported by 板垣晴朗

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