仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第9節 山口戦・第一報 前半で数的不利になるも、2-1で逃げ切って連勝

明治安田生命J2第9節で今季ホームゲームでの2勝目を目指すベガルタ仙台は、前節の先発メンバーから2選手を入れ替えた。中島元彦が今週の合流後、早速先発でボランチに入った。右のMFには名倉巧が入った。また、レアンドロ・デサバトが仙台加入後初めてベンチ入りした。ゲームキャプテンは平岡康裕。

仙台は2分、富樫敬真が相手GK関憲太郎の出たところを狙ってロングシュート。これは右に外れた。山口の左右に振り分ける攻撃に対処しながらチャンスを狙うと、16分に試合を動かす。名倉のカットから真瀬拓海がつなぎ、右サイドに抜けた皆川佑介がグラウンダーのクロス。最後は氣田亮真が押しこんだ。氣田の今季2点目で仙台が先制、1-0とした。

リードした仙台だが、26分にキム・テヒョンが早くもこの日2回目の警告を受けて退場する事態に見舞われた。やむを得ず28分に皆川から若狭大志に交代する。まずは山口にボールを持たれる展開を耐え、カウンターを狙う。39分に名倉のスルーパスから富樫が抜け出したが、関との一対一でのシュートは惜しくも左に外れた。

45分には橋本健人にゴール前まで詰められる大ピンチ。だがこれは平岡がゴール前で食い止めた。仙台は苦しい時間帯をしのぎ、1-0で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・入ってくるボールには厳しく
・役割は増えるが、全員で走ってこの試合を勝ち切るぞ

ハーフタイムでの選手交代はなし。数的不利の仙台は後半も山口の攻撃を受けたが、49分のピンチはストイシッチが阻止。すると51分、仙台は逆襲。右サイドで名倉がボールを運び、氣田、真瀬拓海とつないで、最後は富樫が落ち着いて左足で決めた。富樫の2試合連続ゴールで、仙台が点差を2に広げた。

仙台はリードを守るべくセーフティーな試合運びを続けていたが、68分に相手CKの流れから岸田和人のゴールで1点を返された。

78分、押されていた仙台はフォギーニョと名倉に代えて、レアンドロ・デサバトと大曽根広汰を投入。86分には平岡と氣田を、福森直也と内田裕斗に交代した。終盤にも猛攻を受けたが、全員でしのいで2-1の逃げ切りに成功。連勝を記録した。

原崎政人監督は数的不利になりながら勝点3を手にしたことについて、「1人少なくなったなかでの守備や、カウンターの攻撃といったところも本当に意図を持って狙いどおりやってくれたので、今日は選手に対し、『本当によくやってくれたな!』という思いです」と選手たちを称えた。

reported by 板垣晴朗

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