仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第8節 甲府戦・第一報 皆川佑介と富樫敬真の2トップが揃って今季初得点。3-2で逃げ切る

3試合ぶりのアウェイゲームを戦うベガルタ仙台は、明治安田生命J2第7節・大分戦から中三日の今節は先発メンバーを4人変更。キム・テヒョンと鎌田大夢が加入後初先発を果たし、平岡康裕と氣田亮真が先発に復帰した。ゲームキャプテンは平岡。

仙台は立ち上がりからボールを支配して攻めこむ。キム・テヒョンのロングフィードや鎌田の散らしから組み立て、11分に先制。右サイドに展開すると、開いた富樫敬真がグラウンダーのクロスを送る。これを加藤千尋がスルーし、ゴール前の皆川佑介がシュート。これが決まって仙台が先制した。

1-0とした仙台だが、その後に畳みかけることができず。19分、自陣で相手に横パスを繋がれ、長谷川元希に同点ゴールを許してしまった。これで試合は1-1に。

25分、仙台は鎌田が高い位置でカット、氣田のシュートはブロックされ、そのこぼれ球を皆川が打ったが、GK河田晃兵にキャッチされた。28分、フォギーニョが右サイドの直接FKからゴールを狙うも、河田の正面。

仙台は43分に左サイドでFKを獲得。加藤のキックは壁に止められた。仙台は押し気味に試合を進めながら、ワンチャンスを決められ1-1で試合を折り返した。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・セカンドボールをもっと拾えるようにしよう。動き出すこと。
・引き続きボールを受け続けること。
・出来ていることを更に丁寧に繰り返すこと。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は後半立ち上がりに鳥海芳樹のミドルシュートを受けたが、これはストイシッチの正面。48分、逆に攻勢に出て、氣田がゴール前へ突進。これは阻まれるが、左でボールを受けた富樫が蹴りこんで、2-1とした。富樫は今季初得点。

56分、仙台はフォギーニョが強烈なボレーシュートを打ったが、これは河田に弾かれた。59分にはスルーパスを受け抜け出した富樫がビッグチャンス。だがこれは河田にセーブされ、こぼれ球のシュートも左に外れた。

攻め続ける仙台は62分、鎌田のスルーパスから皆川が右に抜け、そのクロスに富樫が合わせて今季2点目。3-1として甲府を突き放した。

仙台は72分に相手CKからウィリアン・リラのヘディングシュートを受けたが、この決定機はストイシッチが阻止。74分に鎌田から名倉巧に交代、加藤千尋がボランチに移った。78分にはウィリアン・リラらに連続してシュートを打たれる大ピンチも、ストイシッチらが体を張ってブロックを連発。80分に氣田と富樫を梁勇基と若狭大志に交代して3-4-2-1に布陣を変えた。逃げ切りたいところだったが、83分に途中出場の三平和司に決められて3-2に。

仙台は87分にフォギーニョが痛んで大曽根広汰に交代。消耗が激しい中で甲府の猛攻を受けたが、跳ね返してアディショナルタイムはクリア優先の試合運びで逃げ切った。メンバーを入れ替えたなかで3-2の打ち合いを制し、原崎監督は「今の状態がいい選手、戦える選手で臨むといったことで、本当にいい仕事を今日はしてくれたので、またチームにとってこれがプラスになると思っています」と選手たちを称えた。

reported by 板垣晴朗

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