仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第7節 大分戦・第一報 1-3に終わり2戦連続3失点。ホームで連敗し危機的状況が続く

中三日でホームゲームが続くベガルタ仙台は、明治安田生命J2第6節・町田戦から仕切り直しの一戦。前節から4人の先発メンバーを入れ替えて臨んだ。ストイシッチ、福森直也、加藤千尋、皆川佑介が先発。ストイシッチは今季初出場で、福森と皆川は今季初先発。また、キム・テヒョンが加入後初めてベンチ入りした。新型コロナウィルス感染で欠場していた原崎政人監督もベンチに復帰して臨んだ。

仙台は立ち上がりから相手陣内に攻めこみ、2分にCKから先制したかと思われたがオフサイド。3分にはフォギーニョが強烈なミドルシュートを打ったが、これはGK高木駿の正面だった。8分にはCKのこぼれ球を真瀬拓海がシュート。だがこれは右に外れた。

押し気味に試合を進めていた仙台だが、11分に失点を許す。真瀬が対面する小林成豪に抜かれ、ストイシッチとの一対一を小林成に決められた。仙台は2戦連続で先制を許す。

0-1とされた仙台は両サイドバックを高い位置に上げて攻め入ろうとするが、相手ゴール前に到るまでにカットされてシュートが遠い。45分に遠藤康のカットから繋いで遠藤自身がフィニッシュにまで持ち込んだが、シュートは惜しくも左に外れた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・ミスが起きた時に、さらに早く切り替えること。もっとボールを動かそう。味方のアクションに連動すること。

ハーフタイムでの選手交代はなし。立ち上がりから攻撃の勢いを続けたい仙台だったが、48分に石原崇兆のクリアミスを呉屋 大翔に蹴りこまれ、あっさり追加点を許す。0-2とさらに苦しい展開に持ちこまれてしまった。

59分に仙台は梁勇基から鎌田大夢に交代。62分、加藤のクロスに富樫敬真が合わせたが、これは高木にキャッチされた。64分には鎌田のスルーパスから皆川、67分には遠藤のクロスから富樫がシュートしたが、いずれもミス。ゴールできなかった。

攻撃が実を結ばない仙台は、70分に皆川からキム・テヒョンに交代。3-4-2-1に変えて攻撃を加速させる。すると73分、真瀬のクロスがそのままゴールイン。仙台が1点を返した。

76分にはフォギーニョの横パスを受けた石原がシュートしたが、これはゴール右へ。逆に80分、自陣右サイドで直接FKを与えると、これをエドゥアルド・ネットに直接決められてしまった。

仙台は84分、石原とフォギーニョを内田 裕斗と大曽根 広汰に交代。しかしどちらも決定的な仕事をすることができず、1-3で敗れ去った。

ホームで2試合連続3失点の連敗。原崎監督は「結果として1-3となったのは間違いなく私に責任があります」と自身が責任を背負い、選手をかばった。選手やスタッフが揃わず、しかも準備期間が短い中、仙台はホームで大敗が続く失態。危機的な状況が続いている。

reported by 板垣晴朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ