仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第3節 群馬戦・第一報 群馬のカウンターに苦しみ無得点。0-0で勝点1獲得にとどまる

明治安田生命J2第2節・水戸戦で今季勝利をあげ、ユアテックスタジアム仙台へ戻ってきたベガルタ仙台。今季ホーム初勝利と初連勝を目指すこの一戦では、水戸戦から先発を2人変更した。真瀬拓海が今季初めて先発入りし、遠藤康が2試合ぶりに先発して右サイドでコンビを組んだ。ゲームキャプテンは平岡康裕。

仙台の最初のチャンスは11分。遠藤が中央で相手に囲まれながらも粘り、スルーパス。抜け出してこれを受けた中山仁斗が左サイドからシュートしたが、GK櫛引政敏にブロックされた。21分にはCKの二次攻撃から平岡がヘディングシュート。惜しくもこれは右に外れた。仙台は31分にもCKを得たが、カウンターからピンチに持ち込まれる。これは相手のシュートミスに助けられた。

33分、仙台は吉野恭平がミドルシュートを打つも、ゴール右にそれる。その後、仙台は群馬のカウンターにたびたび苦しめられるも、落ち着いて対処。しかし45+2分の遠藤のシュートが止められるなど、得点もできず0-0で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・アタッキングサードにスピードを持って侵入。テンポを上げてボールを動かす。 ボックス内でトライ、取られたらすぐ切り替えること。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は相手がスライドして作る5バック気味のブロックに手を焼くが、59分に富樫敬真が左サイドからシュート。これは枠を外れた。しばしば相手カウンターの脅威にさらされた仙台は、67分に内田裕斗から福森直也に交代。69分には遠藤の右サイドへの展開からゴールに迫るが、折り返しはクリアされた。
76分には富田晋伍と名倉巧から、梁勇基と加藤千尋に交代した。80分、吉野から右の真瀬まで大きく振ってチャンスを狙うが、この折り返しもブロックされた。

86分、仙台は中山に代えて皆川佑介を入れ、攻撃の圧力を強める。だが89分にCKをもぎ取られ、相手の際どいヘディングシュートを許すなど、苦戦が続く。終盤はロングボールも加えて攻勢に出たが、決定打は出ずに無得点。0-0で勝点1を得るにとどまった。

チャンスに関わりながら点に結びつかなかった真瀬は、「最後に点を取れなかったという課題が残ったゲーム」と悔やむ。原崎監督は「早くホームで勝点3をしっかり届けたい」と、次節・岩手戦こそユアスタで勝利することを誓った。

reported by 板垣晴朗

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