仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第1節 新潟戦・第一報 相手にボールを持たれても無失点。だが攻撃は機能不全で無得点。勝点1獲得でスタート

2022シーズンの明治安田生命J2リーグ戦が開幕。今季のベガルタ仙台は、ホームで第1節を迎えた。昨季のJ2で6位の新潟を相手に、仙台の原崎政人監督は7人の新加入選手を先発起用。杉本大地、若狭大志、内田裕斗、梁勇基、遠藤康、名倉巧、中山仁斗がスターターに入った。

仙台のファーストシュートは1分。中央の高い位置でボールを持った赤﨑秀平がやや遠目からゴールを狙ったが、これはGK小島亨介に止められた。その後は右サイドから新潟に攻められる時間が続き、平岡康裕らが粘り強く対処する。

そして25分、仙台は若狭のオーバーラップなどを交え、反撃体勢に。27分には遠藤のクロスに中山が飛びこんだが、シュートは浮いてしまった。42分には遠藤のCKに若狭が合わせるが、これも浮いて小島にキャッチされた。仙台は押し返すところにまで持ち込んだが、0-0で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・出したら、出しっぱなしにしない。休まない。起点を作ったら、押し込もう。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は52分、遠藤がゴール正面で倒れ込みながら鋭いシュートを打つも、小島に止められゴールならず。

ピンチをしのいだ63分に仙台は2選手を交代。遠藤と赤﨑に代わって、大曽根広汰とフェリペ・カルドーゾがピッチに入った。だが新潟のペースは続き、67分には際どいシュートを杉本が防ぐ場面もあった。仙台は69分に中山から富樫敬真に交代し、事態の打開をはかる。

互いにあたりが激しくなる中、79分に仙台は若狭のクロスをカルドーゾが技ありのボレーシュート。だが惜しくもこれは右に外れた。89分には梁と名倉から富田晋伍と真瀬拓海に交代。カウンターから相手ゴールに迫るが、ボールを支配して押しこむかたちはなかなか作れない。相手に決定機を作られても、杉本を中心に危なげない守備を見せて完封。だが、仙台が新潟を脅かす場面を作ることもできなかった。

スコアレスドローで試合は終わり、仙台は勝点1でのスタートとなった。原崎政人監督は無失点の守備については一定の手応えを得ながら、その先の攻撃について「難しいゲームになるという予想の中でも、自分たちのやりたいことが出せなかった」と、思うようにかたちが作れない場面が多すぎたことを反省した。

reported by 板垣晴朗

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