●「尖っていく」から「大人になる」

1月29日に公開練習と小林慶行監督の囲み取材がありました。20分くらい質問に答えていたので、全部をここで取り上げはしませんが、要約するとやはり新シーズンのテーマは「いかに大人になるか」ということになるかと思います。

「明確に勝点を求められている。それしか求められていないと言っても言い過ぎではない」（小林監督）

そこで、過去2年間ではあえて封印してきた戦術的に幅を広げる作業に着手しているとのことでした。例えば、ハイプレスがはまらない時にはリトリートして守るといったような、相手や状況に応じて戦い方を変えるということですね。

「いままでは、自分たちはどういうチームなのか表現することが優先でした。自分たちのストロングで相手のストロングを上回れるようにならないといけないと、僕は選手たちにそういう発信をしてきましたし、スタジアムのファンもそれを理解して湧いてくれるところがあった」（小林監督）

昨季までは「大人になる」より「尖っていく」を優先していたわけですが、本当は昨季の段階で「大人になる」に着手するつもりだったようです。

（残り 2645文字／全文: 3120文字）