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2024年総括&展望(4)ビルドアップ(2)|#ジェフユナイテッド千葉

●逆足のSB

千葉のビルドアップの特徴として、逆足のSBが挙げられるかもしれません。

SBは右サイドなら右利き、左サイドに左利きが定番でした。左利きは数が少ないので、左SBに関しては右利きの場合も多いですが、左足で長いボールを蹴れる、左足側にボールを置ける能力は必要なので、右利きでも両足利きに近い選手が望ましいとされてきました。

ただ、最近はビルドアップに対するプレスも速くなり、右SBなら左足、左SBは右足を使えることも重要になってきました。要は、両方とも両足利きということですね。

千葉のビルドアップはオーソドックスで、SBはタッチライン際に開きます。選手間の距離を取ることで個々のスペースを大きくしようという意図ですね。しかし、相手のプレスも速くなってくるとSBが寄せきられてしまうケースも増えていきます。

その際、右SBが右足しか使えないとなると、右足でボールを持って半身になりますから、顔がタッチラインに向きます。そうなると、もうタッチライン沿いの縦パスしか前方にプレーできなくなってしまうんですね。かなり攻撃方向が限定されてしまう。

しかし、千葉には髙橋壱晟がいました。右SBですが左足が使えます。

ジェフユナイテッド千葉(J2第5節 清水エスパルス戦)Photo:Atsushi Tokumaru

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