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ポジショナル・プレー対ストーミング【#UEFAチャンピオンズリーグ】グループステージ MATCHDAY1ザッピング #UCL

●リバプール、パリ・サンジェルマンを下す
UEFAチャンピオンズリーグが始まりました。初戦に大きな波乱はなく、優勝候補や上位候補が順当に勝利。マンチェスター・シティがホームでリヨンに敗れたのが意外でしたけどね。

この試合のシティに破壊力を感じませんでした。リヨンのボランチコンビ(エンドンベ、シェイク)のところでボールを奪われることが多かったです。リヨンはデュエルがなかなか強力でしたが、あれを突破できないようでは厳しいのではないでしょうか。まあ、コンディションが悪かったのかもしれませんが。

リバプールはパリ・サンジェルマン(パリSG)との強豪対決を3-2で競り勝ちました。スコアは接戦ですが、内容はリバプール圧勝でおかしくない流れ。やっぱり今季のリバプールのポイントは「4-3-3」の守備セットとウイングの外切りですね。

3トップを前に出したまま守備をセットする(「4-5-1」にならない)ので、相手DFは前進できません。で、リバプールが想定するエリアにパスを入れるので3人のボールハンター(ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ミルナー)の餌食になる。それを可能にしているのがMFの外を使わせないウイングの立ち位置(外切り)というわけです(図参照)。


強力な3トップを前に残しているのでカウンターは強烈。パリSGも同じ「4-3-3」なので、自分たちが使われたくないMFの横のスペースにミルナーやワイナルドゥムを送り込み、サイドバックがハーフスペースに入るという形も見せていました。強いです。

逆にいえば、あの劣勢で2点取れる、パリSGの個の力も凄いものがあります。チームとしての完成度はリバプールには及びませんが。

●レアル、バルサ快勝
まだ始まったばかりですが、リバプールのあの強力な守備をいなすにはかなり技術が必要で、リヨン戦のシティでは無理です。可能性があるのはバルセロナとレアル・マドリーぐらいでしょうか。

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