【戦術分析:千葉】ちばぎんカップで露呈していた弱点
●やられそうで、やられる
0-2で敗れた「ちばぎんカップ」は現時点での弱点が露呈していましたね。ディフェンスラインが高いので、当然ライン裏は大きなスペースがあります。そこを何とかしなければいけません。まずはそこへボールを出されないようにすること、もう1つはボールが出ても大丈夫なようにすること。この試合ではパスは出される、出れば決定的ですから、そりゃ負けます。
フィリップ トルシエ監督が率いていた時の日本代表を思い出します。フラット・スリーと呼ばれたハイラインの3バックでした。最初から「これは危ない」「こんなのダメだ」と批判の嵐でしたが、だんだん、そんなにやられないことが分かってきました。結局、4年間はもったんですよ。特徴は「やられそうで、やられない」でした。リスクのある守備なのは確かですが、けっこうリスク管理もしっかりしていた。ただ、初期段階ではリスク管理の方が不十分で、「どうすんの、これ」という感じだったんですね。
柏レイソル戦でのジェフ千葉は、「やられそうで、やられない」ではなくて、「やられそうで、やっぱりやられる」状態でした。見た目、危なっかしいのは、しょうがないとして、リスク管理を詰めておく必要があります。
●プレスなしの「5-3-2」
典型的にダメだったのが、こんな感じの時ですね。ディフェンスラインが5人の横並び、中盤が3人、FW2人という「5-3-2」の3ラインです。並び自体はこれでもいいんですが、ボールにプレッシャーが掛かっていない。
(残り 1531文字/全文: 2159文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ