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【レビュー】J2第4節千葉1-0岡山@フクアリ「接戦でしっかりと勝利。華麗なる1−0」(文・西部謙司)2,294字 2015/3/30

●華麗なる1-0

 かつて千葉を率いていたアレックス・ミラー監督は、「カテナチオのどこが悪いっ(キリッ)」と言っていました。イタリアのサッカーは“1-0の美学”と呼ばれていました。サッカーは点の取り合いではなく、1点多くとって勝つ、あるいは1点少なく失点するゲームだという哲学ですね。ミラーさんは英国人なのに、なぜかカルチョびいきでした。

 まだ4試合とはいえ首位攻防戦となった岡山戦は、まさにミラー監督がやりたかったサッカーだったかもしれません。

 81分に金井貴史が待望のゴールをゲット、その後はしっかり守りを固めながらカウンターから追加点を狙いました。2点目は取れませんでしたが、接戦を1-0できっちりと勝利。後半はほとんど相手にチャンスも作らせませんでした。

●クローズの前半

 千葉の先発は4試合連続の不動メンバー、フォーメーションも不変の[4-2-3-1]です。岡山は[3-4-1-2]。3バックへの対応はさすがにこなれてきたはずですが、片山瑛一と押谷裕樹の2トップが入れ替わり右サイドに出て起点となる攻撃は、なかなかつかまえずらいものがありました。

千葉 先発フォーメーション

[4-2-3-1]
森本
谷澤 井出 ネイツ
パウリーニョ 佐藤勇
中村 大岩 キム 金井
高木

(残り 1705文字/全文: 2226文字)

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