【レビュー】J1昇格プレーオフ徳島1-1千葉@鳴門大塚「スイッチの入れ方が曖昧でエネルギーが出なかった。守備戦術を浸透させ、来年こそは自動昇格を」(2013/12/2)
勝ちきる力の不足
残念ながらこれが実力というか、今季を象徴するようなゲームになってしまいました。引き分けなら勝ち上がれる徳島は、うまくゲームをコントロールしていましたね。無理につなごうとせず前線へロングボールを蹴る。途中でカットされてカウンター食らうのが嫌だったんでしょう。ボールの失い方に関しては徹底していたと思います。
のらりくらりで試合を進める相手に対して、千葉も後半はいくつか決定機を作りましたが得点は生まれず。本気で守っている相手を崩しきる力が足りない。ボールは持てるけれども崩せないのが昨季だったとすると、今季は多少崩せるようになったけれども回数が足りなかったという感じでしょうか。
[4-2-3-1] | ||||||
ケンペス | ||||||
谷澤 | 町田 | 兵働 | ||||
佐藤健 | 山口慶 | |||||
高橋 | 米倉 | |||||
山口智 | キム | |||||
岡本 |
静かな前半
徳島はボールをキープしても無理にアタッキング・サードへ持ち込もうとはせず、ロングボールを使って攻めていました。千葉のセンターバックの横にボールを落とし、スピードのある津田知宏が走る。そこで千葉に奪われてもカウンターにはなりにくい。最初からリスクをかけないでプレーしていました。引き分けでオーケーの徳島は1-0で試合を始めているのと同じです。“追加点”が入ればいいですが、そのままでも十分ですから。
徳島が安全第一なので、試合のテンポも上がらなければスペースも空きません。千葉はボールを支配しますが決定的なチャンスは34分までありませんでした。谷澤達也が左サイドのゴールラインぎりぎりから折り返し、兵働昭弘がワンタッチで落として町田也真人がシュートしますが枠を外れます。その直後、徳島は柴崎晃誠からドウグラスへタイミングのいいクサビが入り、裏へ走った津田へボールが出ました。キム・ヒョヌンが遅れてチャージしますがこれがPKに。ドウグラスが左足で左へ決めます。岡本昌弘の読みは当たっていたのですがボールには届きませんでした。
2点が必要になった千葉は町田、兵働、米倉恒貴が絡んで立て続けにCKをとります。40分、右のCKを山口智がヘディングでゴール、1-1の振り出しに戻しました。
43分にキムがロングボールを流してしまい、津田がフリーで抜け出しますがGK岡本が抑えます。45分、米倉のクロスを町田がヘディングシュートしますが枠へ行かず。
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