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【西部謙司特別コラム】本田圭佑+香川真司+柿谷曜一朗で中央突破の回数増、マジックナンバー「3」を手に入れた

ベスト16へのテストはとりあえずパス
 ガーナの先発メンバーの平均年齢は23.1歳、かなり若いチームでした。ギャン(アル・アイン)、ボアテング(シャルケ)、エッシェン(チェルシー)が来日せず“飛車角落ち”の感は否めませんが、このクラスに勝てるかどうかはW杯グループリーグ突破のポイントになります。

 結果は快勝でした。先制されたのはナニでしたが、内容的には圧勝といっていいでしょう。ガーナが主力を欠き、日本のホームでもありますから、このぐらいのゲームはしてもらわないと困りますけどね。

プラスアルファは柿谷
 今回のグアテマラ、ガーナとの2戦での収穫は柿谷曜一朗だと思います。彼自身がすごいプレーをしたわけではないんですが、香川真司、本田圭佑の2枚看板に柿谷が加わって、3人の連係での中央突破が数多く見られました。前田遼一は本田、香川にスペースを提供することはできますし、クロスボールに対する強さもありますが、中央突破に関わる頻度は少なかった。

 前半6分あたり、本田から香川へのスルーパスが通った場面がありました。あのとき、柿谷が裏へ動き出していました。本田は柿谷ではなく香川へパスしていますが、先に柿谷が動いたことでガーナのDFが柿谷をマークして下がっているんですね。それで香川が裏へ飛び出してもオフサイドにならなかった。

 柿谷は常に裏へのギリギリの飛び出しを狙っています。

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