「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

このチームで、このクラブで優勝するんだ/【レビュー】J1第27節 鹿島対C大阪

「これを乗り越えたら本物になる」

岩政大樹監督は、1人少ない苦しい状況を戦う選手たちを見ながらそう思っていたという。ただし、それは監督自身にも当てはまることだった。勝たなければいけない試合で勝てないことは、選手にとっても、監督にとっても、サポーターにとっても、そしてクラブにとっても乗り越えなければならない障壁だった。

「素晴らしい戦いだったと思います。選手たちもそうですし、サポーターも含めて、このクラブがいくつかの試合で経験してきた、乗り越えてきた試合を、また乗り越えてくれたな、と思っています」(岩政大樹監督)

サッカーは、技術や戦術など、様々な要素で勝敗が決まる。しかし、鹿島アントラーズには伝家の宝刀がある。どんな逆境に置かれても必ず勝つというメンタリティ。大事な試合でなかなか発揮できずにきた鹿島の伝統が、ルヴァン敗退という窮地に追い込まれたことで発現した。

勝利への結束は強く、C大阪を寄せ付けなかった。

 

 

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