できなかったゲームコントロール/【レビュー】J1第26節 湘南対鹿島
ゲームコントロール。その一言に尽きる。
見事な立ち上がりで相手をうわまわる入りを見せると、8分に佐野海舟が圧巻のゴールを決める。ゴール中央で仲間隼斗からパスを受けた佐野海舟が前を向くと突進を開始。彼の馬力の強さを存分に示し、あれよあれよと相手をかわすと、右に持ち出したボールを軸足になった右足でそのままシュートを突き刺す。あの打ち方であれだけ強いシュートを打てる選手は、Jの中でも少ないだろう。
勝たなければいけない試合で早々の先制点を奪うことができた。圧倒的に試合を支配するのかと思われたが、予想とは全く逆の展開になる。ここから試合を支配したのは湘南。鹿島は彼らの勢いを受けてしまった。
そうさせてしまったのはゲームコントロールの拙さ。自分たちばかりに目を向けていると、相手がなにを狙っているのかという意識が曇ってくる。違和感は感じながらも、その違和感がどこから来るのかわからないまま、前半で逆転を許してしまった。
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