最悪の展開を変え、チームに勇気と自信を与えた鈴木優磨/【レビュー】明治安田J1第6節 鹿島アントラーズ対清水エスパルス
シーズン開幕前、6年ぶりのJ1優勝と上田綺世の得点王を、ある程度自信を持って予想できたのは、あのインタビューがあったからだ。
言葉の端々に散りばめられた熱い気持ちと強い覚悟。想いがほとばしるコメントを聞いているだけで、こちらの気持ちも熱くなる。こんな選手が隣にいたら他の選手も必ず最後まで勝負を諦めずに戦ってくれる。そう確信したからだ。
試合の展開は最悪だった。いい流れの中でゴールが奪えず、ディエゴ・ピトゥカが試合の雰囲気をぶち壊す愚行をおかし、先制点も奪われる。展開的にはガクッと来てもおかしくなかった。しかし、鹿島の選手からそんな様子は微塵も感じられなかった。
「チームメイトに勇気や自信を与えるプレーを見せることがどれだけ重要なのか俺は見てきた」
インタビューでそう語っていた背番号40は、ピトゥカをたしなめ、失点に絡んだ安西幸輝を叱責し、決勝点を挙げた上田綺世を輝かせ、スタジアムを魅了した。
有言実行。昨季までならこの展開を勝つことはできなかったのではないか。鈴木優磨に支えられた選手たちは、自信を失うことなく戦い続け、公式戦3試合連続の逆転勝ちで勝点3を手にした。
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