「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆【コメント】石井正忠監督「選手が90分間集中力を切らすことなくアグレッシブに戦ってくれた」/1stステージ第6節広島戦(2016.04.11)

■石井正忠監督

今日はほんとうに選手が90分間集中力を切らすことなくアグレッシブに戦ってくれたと思います。サンフレッチェ広島さんは、コンディションの面で良くなかったとは思うんですけど、でもそういうなかでもタフな戦いになるんじゃないかと予想していました。前半1-1という形になりましたけど、後半は当然攻撃的に移らなければいけない状態だったので、攻撃的な選手を入れてしっかり結果が出せたこと、あと後半はそのまま無失点で終われたことは良かったと思います。

 

――前半、左サイドをやられていて、後半からカイオ選手を入れたことが良かったと思います。その意図をお願いします。

あそこは、まずは相手の2シャドーのところを抑えるのと、あとはボランチの青山選手からの配球を抑えるということで、うちのボランチだったりサイドハーフが、どういうポジションを取るかがサンフレッチェさんに向けてはポイントになると思っていました。そこで守備のポジション取りが非常にいい遠藤選手と中村選手をそこに起用しました。そこからの展開で点を取られた形になりましたけど、ある程度は対応できたと思います。どちらかというとミキッチ選手とうちの脩斗のところの対応が少しハッキリしなかった部分で、左サイドから崩されてしまったところがあったと思います。後半は1-1の状態でしたので、さらに攻撃的な選手を入れるということでカイオ選手を起用しました。それによって相手を押し込むことで守備のところがある程度落ち着いてできたのかな、と。相手に攻撃させるよりも相手が守備する形になったから、うまく対応できたんじゃないかと思っています。

 

――2点目が非常に大きかったと思います。柴崎選手をずっと使い続けてきた理由と、今日のパフォーマンスについての評価をお願いします。

今日も守備のところのポジショニングもそうですし、攻撃の部分でも前線まであがっていける部分のパフォーマンスは非常によかったと思います。僕が、彼を使い続けている理由というのはその辺の部分にあります。守備のポジショニングとまわりの選手とうまく連携して守備ができる、というところです。攻撃の部分でも最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手としてあがっていけるというところの運動量とアグレッシブさ、あと判断の部分になると思います。

 

――守備の部分でも積極的に奪いに行く姿勢が見られたと思いますが?

満男もそうですけど、ボールを奪いに行くタイミングもすごく良くなっていると思います。そこでボールを奪えるとカウンターにもなりやすいですし、ああいう切り替わった瞬間というのは相手のDFもうちのFWにルーズな場面も多いので、前に楔が入ることも多くなると思います。その辺ができるので、守備の貢献度も非常に高いと思いますね。判断もすごくよくなっていると思います。

 

――土居聖真選手が今季初得点だと思います。もう本調子と見て良いのでしょうか?あとは来場者の皆さんへのメッセージをお願いします。

聖真に関しては、ほんとうにコンディションがどんどんよくなってきているんだなというのが練習をやっていてもわかって来ていたので、この間のナビスコカップも出場しましたし、まずは90分使ってみてどうなのかな、という感じでした。今日はゴールという結果も出してくれましたし、まだまだ100%ではないと思うんですけど、それでも積極的にプレーすることとFWとして点を取るということをやってくれたので、そこの部分に関しては非常に評価しています。

今日、来場していただいて700万人ですね。ほんとうにたくさんのサッカーファンの方がこのサッカースタジアムに来ていただいているのは非常に嬉しいことで、それはこのスタジアムの魅力もサッカー以外にもいろいろあるんじゃないかなと思います。食べ物であったり、施設の部分でもいろんな改良がされて、より快適に観戦できるようになってきていると思いますので、その辺で多くの方に来ていただいているのではないかと思います。あとはやはり、多くはアントラーズサポーターの皆さんの数だと思うので、これだけ多くの方に応援されているというのは、私も含めてチーム全員が認識しなければいけない部分だと思います。いままで来場してくれた方々にお礼を申しあげたいと思います。

 

――一時期は攻めの部分でモヤモヤした部分があったと思いますが、今日のようにフルパワーで戦えるようになるために微調整したポイントはどこでしょうか?

大まかに言うとコツコツと攻撃のところもトレーニングしてきた結果が表れてると思いますし、選手の姿勢もつねにゴールに向かうところを意識してトレーニングしてくれています。その辺のトレーニングの意識付けじゃないかと思います。あと、うちの得点として、少しクロスボールに飛び込む形が少ないんじゃないかな、と思っていて、そこを意識的にトレーニングするようにしています。それはゴール前でのスピード感であったり、ゴールへ向かうパワーというのが少しないんじゃないかなと感じていて、その辺でクロスからのシュートというトレーニングを少し多めにやっています。直接には繋がっていないとは思うんですけど、ゴールに向かう姿勢というのはさらに出てきたような気がしています。

 

 

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