「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆【コメント】石井正忠監督「可能性が0ではない」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節横浜Fマリノス戦(2015.11.07)

■石井正忠監督(鹿島):

横浜マリノスさんに対して、ほんとうに組織的で堅い守備のチームなので、立ち上がりなんかは堅い展開になるんじゃないかと思っていました。まず、早い時間帯で得点が入ったことが自分たちの流れになった要因じゃないかと思います。後半も少しディフェンスのところでうまく奪いに行けない形がありましたけど、最終的にシュートを打たれる場面も少なかったですし、守備の方は比較的安定してできたのではないかと思います。最後に、カイオが落ち着いて2点目を決めたことによって、さらに得点を狙いに行ったんですけど、そこはできずに最後終わってしまいました。残りの試合はホームゲーム2試合なので、この2試合は必ず勝ってサポーターのみなさんに喜んでほしかったので、まず1試合勝てて良かったです。

 

――カイオ選手が活躍しましたが先発で起用した理由と評価を教えてください。

サイドハーフは最近スタメンで出ていた中村充孝が少し怪我のために出られなかったので、そこの選択肢としてはすぐにカイオを使おうということで先発させました。彼は以前からサイドハーフのポジションでもできますし、後半の終わりにはトップで出ています。非常に能力が高く、自分でも仕掛けられますし、まわりを使ってのコンビネーションもいろんなバリエーションが出てきているので、その辺で今日は2点も取ってくれましたし、カイオの活躍は評価したいと思っています。

 

――広島が勝利したことで現実的には逆転優勝は難しくなりましたが、次に向けてはどうでしょうか?

可能性が0ではないので、それに向かって私たちはこの2試合を勝たなければいけない状況だったので、それは変わらずいきたいと思っています。最終戦は、またホームゲームでできるので見に来てくださるサポーター、ファンのみなさんのために、しっかり勝って終わりたいと思います。得点が取れればどんどん取りに行きたいと思います。

 

――残り試合がある状態ですが、タイトルを一つ取られて、ステージ優勝を最後まで争っています。世代交代を言われるなかでチームの完成度についての手応えをお願いします。

途中からなので、なかなか自分が最初から思い描いていた部分がないので、その辺で完成度と言われると難しいんですけど、いま、僕に代わってから前からボールを奪いに行く形を積極的にやっていますけど、この前のナビスコカップの試合はかなり完成度の高い試合になったのではないかと思います。今日も、前から奪いに行く形は少なかったですけど、ディフェンスも非常に安定していましたし、無失点で終われたことも非常に良いことだったと思います。そういう点で言えば、今日の試合も理想的な展開で終われたと思います。

 

――安定した試合ができるようになってきた実感はありますか?

まだ、そこまでは行ってないと思うんですけど、この2試合に関して言えば、非常に良い試合が続いたな、と思っております。

 

――カイオ選手のどのような能力を評価しているのでしょうか?

先ほども言ったと思うんですけど、一人で、個人で仕掛けられる部分ですね。あとはまわりとのコンビネーションも非常によくなってきました。以前は、少しボールを持ちすぎてまわりの選手と合わなかった部分がありましたけど、そういう部分がなくなって、ほんとうにうまくコンビネーションを使って攻撃するところが出てきていると思います。その2点が彼の特長だと思いますし、身体能力もありますし、シュートの精度も高いので、その能力がああいうシュートという形で結果が出たと思います。

 

 

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