「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆【コメント】石井正忠監督「選手起用に関しては私自身の甘さというのは、自分自身が感じています」/明治安田生命J1リーグ2ndステージ第10節 ガンバ大阪戦(2015.09.12)

■石井正忠監督(鹿島):

ゲームのコメントの前に台風18号で被害に遭われた被災者の皆様、亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。あと本日スタジアム内で義援金の募金活動を選手たちが行っていましたけれど、それに対して募金された方、ご協力本当にありがとうございました。

試合を振り返ると、前半良い流れで戦っていたときに得点できなくて、その流れがガンバさんに移って、1失点してからガンバさんに移ってしまって、追加点を奪われて前半を2-0の形で折り返したことは非常に悔しいです。そこから2点奪って、また3点目ということを後半狙っていたんですけど、選手たちは切り替えて後半立ち上がりからまた相手陣内に押し込む形ができていましたし、戦う姿勢を見せていましたけれど、なかなかガンバさんのブロック、引いた守備に対して攻略することができなくて、1得点に終わってしまった。試合内容に関してはそうなんですけど、選手起用に関しては私自身の甘さというのは、自分自身が感じています。選手は90分、必死に戦ってくれたのでその部分は僕が言うことはないんですけど、私たちのスタメンの構成がちょっと思った通りにいきませんでした。川崎戦から5連戦のなかでの最終戦、しっかり勝ち切ろうという形でやっていたんですけど、天皇杯の疲れが思っていた以上にあったかなと思います。でも、そこを言い訳にせず、選手たちはこれからもしっかり戦っていってくれるんじゃないかなという期待はあります。

 

――0-2という流れを受けてハーフタイムに選手にはどんな声をかけたのでしょうか。また、試合に敗れた後にもどういう声をかけたのでしょうか?

ハーフタイムでは、選手の方からもっと戦わないといけないという声が出ていました。選手から出たというのは、非常に大きかったと思いますし、それにみんなが応えようという感じでした。あとは、自分たちがやろうとしている形、相手を押し込んでそこから起点をつくって攻撃をしていくというところが前半はあまりできなかったので、そこをもう1回やり直そうということを話しました。試合が終わってからは、この5連戦、全部を勝ち切りたかったですけど、その部分はうまくいかなかったですけど、後半のような姿勢を最低限見せれば、これからも勝点を積み重ねていけるので、その意識を持って今後も戦おうということは言いました。

 

――鈴木選手がゴールを決めました。その評価と起用の意図をお願いします。

優磨は、天皇杯のパフォーマンスを見て、1人で行けますしチャンスメイクもできるので、パワーもありますし、そこを使いたいと思いました。途中出場したカイオだったり、優磨だったりは個人で行ける力があるので、その辺で崩していけるかなと思っていました。優磨に関しては得点というよりチャンスを多く作ってもらえるんじゃないかと思って入れました。優磨個人としては非常に良い働きをしてくれたと思います。思い通りのプレーをしてくれたと思います。感謝しています。

 

――先ほど「甘さを感じる」とおっしゃっていましたが具体的にはどういうことでしょうか?

天皇杯を戦うなかで、時間が長く出た選手がいて、その選手に関してはもうちょっと頑張りが効くかなと思っていたんですけど、思った以上に疲れが見えていた部分があったので、天皇杯で出なかった選手を使ったり、その辺の部分が経験の無さではなかったかな、と思います。反省しています。

 

――G大阪の選手を見たときにパトリック選手と宇佐美選手を見たときに、特別な対応は考えていたのでしょうか?

その二人に対する特別な対応は、局面でどう対応するかはそんなに考えていませんでした。そこに対してどうボールを配給させないか、を考えたのと、今回の試合に関してはパトリック選手と宇佐美選手、あと倉田選手も注意しなければいけないということで、その3人に対するボールの配球をできるだけ良い状態でない方に持っていけたらいいな、とチーム全体で話していました。個の強さがあるので、そこは複数で行ったり、前向きにさせなかったり、というプレーができたらよかったと思います。その辺をやられてしまったので失点したと思っています。

 

 

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