「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】サイドバックの機に応じたアップダウンが、攻守のリズムを生む/明治安田生命J1リーグ1stステージ第13節 松本山雅戦(2015.05.29)

 この1週間、鹿島は非常に充実したトレーニングを積むことができていた。やはり、まだまだ若いチームには練習が不可欠なのだろう。やればやるほど上手くなる、蹴れば蹴るほど自信が付く。練習からは、そうした向上心や集中力が目に見えるように伝わってきた。連戦中ではできなかったが、こうした取り組みこそが選手たちの支えになっていたのだ。

 浦和戦の反省ミーティングは、チーム全体で行われた。そこで指摘されたことは、決してネガティブな要素ばかりではない。特に強調されたのは、首位の浦和に対してさえ、前半はあれだけチャンスをつくり出し試合を支配できたという事実だ。柴崎岳も「そんなにネガティブな部分は多くあるわけじゃないと話していたが、負けたという事実にとらわれ過ぎてしまうと現実を見失う。ここまで戦ってきた相手に対し、力負けした試合は1つもなく、ケアレスミスなどの自滅が敗因のほとんどを占めている。失点場面も崩されたわけではなく、どれもこれも防ぐことができたものばかりだ(だからこそ、見ている側の怒りは冷めないのだが…)

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