【レビュー】臨機応変な戦いでACLに弾みをつける会心の勝利/明治安田生命J1リーグ1stステージ第6節 柏レイソル戦(2015.04.17)
前半45分が過ぎ、アウェイゴール裏に据えられたヴィジョンにあるタイマーの電光掲示はすでに消えていた。FKのキッカーを務める柴崎岳がすーっと上体をかがめていく。視線の先には、ゴール前に居並ぶ両チームの選手たち。一番遠いサイドの金崎夢生が自分の前のスペースに蹴れと身振りで合図を送っている。その動作に気を配る柏の選手がいないことに気づいた瞬間、それまでいくつかあったCKでは、隙間なくそびえ立つ塔に見えた柏レイソルのディフェンスが、ただの薄っぺらい黄色い隊列に思えた。ゴールの予感を漂わせながら蹴られたボールは、広州恒大戦を思わせる鋭い軌道を描きながら、一人だけ別次元の跳躍力を見せた植田直通の頭にピタリ。コースを変えたボールが、菅野孝憲が守るゴールに吸い込まれた。
(残り 1245文字/全文: 1576文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ