「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】2014年総括~DF編:青木・山村~(2015.01.05)

■DF5 青木剛

 2度の退場と1度のオウンゴールという3度の苦難に見舞われながら、それを乗り越えたシーズンだった。どん底から蘇ってきた事実は、青木剛という決して目立つことのない選手が、偉大な存在であることを改めて示した。
 とはいえ、復活劇には周囲の声かけも影響していた。退場を繰り返した青木に対し、鈴木満常務が「力が入りすぎだ」と肩を揉んでリラックスさせたエピソードが青木本人によって語られたことがあったが、鈴木常務はずっと早い段階でそのことを指摘していた。永遠の若手と言われ、コンディショニングに細心の注意を払い、いつまでも若手の時と同じパフォーマンスを見せているように思える青木だが、年齢的にベテランと呼べる年代にさしかかり、身体が付いてきていない部分が出てきていることを、新人の頃から青木を見続けてきた鈴木常務は見抜いていたのだろう。気持ちを高め過ぎて空回りしていた青木から肩の荷を降ろす絶妙の声かけだった。

(残り 2300文字/全文: 2704文字)

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