「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【練習レポート】若鹿を鍛える最良の糧、優勝争い/(2014.11.27)

優勝争いの経験はなにより選手を成長させる糧となる。その意味では、第32節で優勝が決まらず、第33節も優勝の可能性を残した試合ができることは本当にありがたい。G大阪が粘ってくれたおかげで、とりあえずあと1週間と1試合を緊張感を保ちながら戦うことができる。
「優勝の可能性を残した試合、負けられない緊張感のある試合は重みが違う。そういう 試合を多く経験した選手が、いざ、そういう舞台に立ったときに力を発揮できる」
鈴木満常務取締役強化部長も、勝たなければいけない状況や優勝がかかった極限状態をどれだけ多く経験するかが”勝てる選手”を育てていく、と話した。
すでに”若手”の域を脱している柴崎岳を筆頭に、昌子源、土居聖真、植田直通、カイオらが主力として活躍する今季の鹿島。若鹿たちにとって、ベンチ要員としてではなく中心選手の1人としてリーグ戦を戦う経験を積むだけでもだけ十分に成長をもたらすはずだ。しかし、鹿島は勝利とタイトルが求められるクラブ。将来的に、勝ち続ける選手となるためには、自らのパフォーマンスによってクラブが年間チャンピオンに輝くかもしれない状況は、何物にも代えがたい経験値となるはずだ。タイトル争いの経験はタイトル争いでしか経験できないのだ。

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