「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】できるプレーを精一杯表現してくれた / DF6 中田浩二(2014.1.3)

 中田浩二は、昨年あまり取材を受けようとしなかった。経験豊富なベテラン選手が、レギュラーから外れてしまい、試合に絡まなくなると言葉数が少なくなることは珍しいことではない。しかし、中田はシーズン中盤からほぼレギュラーとして左サイドを守り続けてきた。そして、元々は確たるサッカー感を持っており、一家言ある選手である。声を掛けると「また今度にしよう」と繰り返す姿は、とても珍しいものだった。

 そうなってしまったのにはもちろん理由がある。ある媒体の記事に、自分の本意とは違う記事が掲載されてしまったからだ。しかも、その記事を書いた記者は、中田に一言も詫びを入れることなく退社してしまったのである。

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