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前半攻撃が機能するも、後半岐阜の修正に対応できず完敗。修正は必要だがチャレンジする姿勢は評価すべき【J3第1節岐阜戦レビュー】

(写真提供©Fukushima United FC)

2024明治安田J3リーグ第1節

FC岐阜4-1(前半1-1/後半3-0)福島ユナイテッドFC
得点者
(岐阜)
21分、78分藤岡浩介
62分荒木大吾
71分田口裕也
(福島)
14分堂鼻起暉

福島ユナイテッドFCは2月24日、明治安田J3リーグ第1節FC岐阜戦に臨んだ。

前半はPSMいわきFC戦のようにボールを保持でき、相手ゴールに迫りシュートまで持ち込める場面が多かった。そして14分左サイドからMF針谷岳晃のコーナーキック。ニアサイドに蹴ったボールは、DF堂鼻起暉の頭を正確に捉え、堂鼻が頭ですらしたボールがゴールに突き刺さり、良い形で福島が先制に成功した。

しかし21分左右からのクロスで揺さぶられ、FW藤岡浩介のシュートを一度は止めたが、こぼれ球を押し込まれてゴールを許してしまい同点に追いつかれる。その後はボールを保持して決定機になった場面もあったが、岐阜守備陣にうまく対応され、前半は1-1で終えた。

後半に入ると岐阜が立ち位置を修正してきて、福島はビルドアップを相手に引っかけられるようになってしまう。そして62分、FW矢島輝一の横パスをDF文仁柱に拾われ、文からのパスを受けたMF荒木大吾にドリブルでゴール前まで持ち込まれ逆転ゴールを許してしまった。これで気落ちしたのか岐阜に押し込まれる展開となってしまい、71分には荒木からMF北龍磨にパスをつながれ、北の逆サイドへのパスを受けたDF石田崚真のパスから最後は途中出場のFW田口裕也にシュートを決められてしまう。78分には石田からのクロスを受けた藤岡にヘディングでこの日2点目のシュートを決められた。福島は途中交代で流れを変えようとしたが、散発の攻撃に終わり、1-4で敗れた。

まずはこの試合、始動から寺田周平監督の下チャレンジしてきたサッカーをやり切ろうとしたことは評価したい。この試合は就任後初めての公式戦を迎えた監督の下で、選手たちが意欲的にチャレンジしての敗戦であり、就任2年目の上野優作監督率いる岐阜の方が完成度が高かったということである。チャレンジしたことは大いに評価したい。

ただ、当然相手もうまくいかなければ立ち位置やビルドアップ、そして選手を変えていく。崇高な理想を貫いてさえいれば、いつでも簡単に勝てるほど甘い世界では無い。少しうまくいかないと、大ピンチにつながって失点するところは、できるだけ早く改善しなければならない。評価の高い攻撃に関しても、もっとゴールに効果的につなげられるよう、シュートまでの組み立て方や、人の関わり方など工夫を見せなければならない。寺田監督も1試合通してのマネジメントの部分を反省していたが、この大敗を全員が良い薬として、もう一度勝つためにチャレンジしているのだということを確認し直して、次の試合に向かって欲しい。

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1.後半の岐阜の修正に対応できず
2.チャレンジする姿勢は評価すべき

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