福島ユナマガ

これが今の力。J2昇格可能性消滅も、希望の光はある【第33節鹿児島戦レビュー】

2023明治安田生命J3リーグ第33節

福島ユナイテッドFC0-1(前半0-1/後半0-0)鹿児島ユナイテッドFC
得点者
(鹿児島)
30分端戸仁

福島ユナイテッドFCは10月29日、明治安田生命J3リーグ第33節鹿児島ユナイテッドFC戦に臨んだ。

久々にとうスタらしい強風が吹き荒れる試合。前半は風下ということもあり、相手の攻撃を自陣で受ける時間帯が続いた。よく耐えていたが、25分くらいから相手の攻撃の圧が上がり、ピンチを連続して招く。そして30分、左サイドでDF野嶽寛也の縦パスを受けたDF星広太が、FW端戸仁にパスを送る。端戸は反転してミドルシュート。これが決まって鹿児島に先制を許した。その後福島はMF森晃太が何度かカウンター攻撃を仕掛け、セットプレーの決定機をつくったが決めきれず0-1で前半を終えた。

後半は風上に立ったことで一転して攻めに出る。立ち上がり早々にDF堂鼻起暉がロングシュートを放ち、わずかにクロスバーの上に外れた。74分にはDF田中康介のクロスからDF柴田徹がシュートを放つが、相手GK泉森涼太にセーブされてしまう。その他にも多くの決定機をつくったが決めきれず0-1で試合終了。連敗、4試合勝利無しに終わり、数字上もJ2昇格の可能性が消滅した。

点を取れなくて負けたという試合は今年も何度となくあり、結果的には年間通しての課題を克服しきれず、J2昇格まで届かなかったことは反省すべきである。ただ、前節攻守ともに機能せず惨敗した試合から立て直し、強風下でのゲームプランを遂行できたこと、特に後半は前向きなプレーが増えてきたことは好材料と言える。今後5試合は一刻も早くJ3残留を自力で決めて、1試合1試合全力で戦う姿勢を見せることで、少しでも成長した姿を見せたい。ポジティブな空気が失われていないことは今後への希望の光である。

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