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改善の成果は出たが、勝つにはまだ足りない。真価が問われるのはこれから【第17節鹿児島戦レビュー】

(写真提供©Fukushima United FC)

2023明治安田生命J3リーグ第17節

鹿児島ユナイテッドFC3-1(前半1-1/後半2-0)福島ユナイテッドFC
得点者
(鹿児島)
6分ロメロ・フランク
56分渡邉英祐
63分中原秀人
(福島)
15分雪江悠人

福島ユナイテッドFCは7月9日、明治安田生命J3リーグ第17節鹿児島ユナイテッドFC戦に臨んだ。

立ち上がりは人数をかけて攻めてくる相手の攻撃をかわしきれず、勢いに呑まれて失点してしまう。しかしその後落ち着きを取り戻すと、FW起用されたDF雪江悠人とMF森晃太のスピードを生かした攻めが機能し始める。そして15分DF鈴直樹のコーナーキックを、DF堂鼻起暉が頭ですらし、こぼれ球を雪江が押し込んで同点に追いついた。その後森の枠内シュートなど惜しい場面もつくり、前半終了間際にPKを献上したものの、これは相手が外して事なきを得ず、前半1-1で終えたまではまずまずだった。

しかし、後半に入って56分、DF大武峻のゴール前での横パスを相手のDF渡邉英祐にカットされ、ゴールを決められてしまう。さらに63分DF野嶽寛也のミドルシュートのこぼれ球をロメロにキープされ、最後はMF中原秀人にシュートを決められ万事休す。その後選手交代で流れを引き寄せようとしたが、暑さで足をつる選手もいて、得点を奪うことはできず1-3で敗れた。

この試合ではこの1週間仕込んできたものをある程度見せることができた。そして、最後までアグレッシブな姿勢を見せ続けたのは良かった。しかしながら、やはり勝てないチームを象徴するようなミスが失点に直結する状況は変わらなかった。

ここ最近取り組み始めて良い兆しを見せているものはこのまま継続すべきだ。しかし、勝つにはまだ足りない。さらにコミュニケーションを密にして、共通理解を増やし、ミスを減らす努力をし続ける必要がある。改善の取り組みをある程度見せられたことは良かったが、真価を問われるのはこれからだ。

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1.ある程度機能した練習での試み
2.一過性の取り組みで終わってはいけない

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