秋田サッカーレポート

【無料記事】クラブコミュニケーター・前山恭平さんが警察署員に講演「ブレない思い」テーマに

ブラウブリッツ秋田のクラブコミュニケーター・前山恭平さんが2月18日、秋田市の秋田臨港警察署で講演した。

クラブが推進する地域貢献のための「秋田一体プロジェクト」の1回目として実施した講演には、同署の警察官約80人が参加。前山さんは自らのサッカー選手としての経験を踏まえながら、約60分にわたって「ブレない想い」をテーマに語った。

幼少時のサッカーとの出会いを経て、福岡大学では4年時にスタメンを獲得して全国優勝を達成。そのなかで前山さんにはサッカー選手になりたいという目標が生まれていた。いったんは就職活動をしてある会社に内定していたが、「いままでやってきたものはなんだったのか」と諦められず、内定式前日に断りを入れた。自身のこうしたブレた経験があったからこそ、ブラウブリッツ秋田加入後はチームのために、秋田のために闘うことを決意して現在に至っているという。

最後にクラブコミュニケーターとしての活動を説明し、「小・中学生のとき以来の高いモチベーションがある」と意気込んだ前山さん。「大げさかもしれないが10年、20年後、この話をきっかけに秋田が盛り上がるようになったと言われるように頑張っていきたい」と締めくくった。

前山さんは講演終了後「僕自身ブレて生きてきて、いま、ひとつ目標が決まってそこに進んでいる。目標に向かっていれば、ちょっと失敗しても大丈夫だと思える。いろいろな人がいると思うが、ひとつ自分の目標を持つことによって、ブレない思いを持つ人がひとりでも増えてくれたらいいなと思いながら話した」と振り返った。

前山さんを中心とする同プロジェクトは次回以降の開催も予定している。

講演前の表情。終了後「緊張しました。緊張しかないです(笑)」と話した前山さん。たしかに硬い面持ちのように見える。

この講演には幅広い年齢の警察官約80人が参加した。

場に慣れたのか、前山さんの表情もだんだんとおだかやかになっていった。

質疑応答に対応。主なやりとりは以下のとおり。

●仕事とサッカーの両立しながらのモチベーションの維持について

大変ではあったが、うまいサッカー選手になりたいという目標があり、それに向けてブレない思いさえあれば突き進んでいけた。その思いをしっかり持つことが大事だと思ってやっていた。

●コミュニケーションで実践したことは

一人ひとりのサッカー選手は我が強く、プライドの高い選手が多い。自分自身もそうだったかもしれないが、人の意見を受け入れることをすごく意識していた。誰かの話には、自分の思いがあって言うわけで、僕はその思いを無視したくないし、それを受け入れることで、自分の中でもいろいろ変わってくる部分があると思っていた。自分の意見も言うが、聞く力を持つとことがコミュニケーションを取るなかで大切だと思ってやっていた。

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