【サッカー人気2位】フロンターレ戦を契機に大きくブレていった方向性。 監督解…

Dio-maga(ディオマガ)

【トピックス】シーズン移行に関するオンライン囲み取材

--シーズン移行決定ということで、残された課題を継続検討していくということでJリーグからリリースも出ていますが、あらためて、チームとして今後、リーグに対して伝えていきたいところはありますか?
何回もお話をしているように、基本的に冬の時期の試合が増えるのが2週間あるということになりますので、前段で皆様にお答えしたように、基本的にそこの出費は今までにないものになりますし、我々ぐらいの規模のクラブからしてみると、数千万のお金を使って外に出ていくというのは、受け入れられないわけじゃないですが、受け入れ難いことではございますので、そこについては最初のところ、何年か慣れるまでは何かしら支援があればありがたいなというのは思っています。ただ、それが永遠に続くものではないということが大前提になりますので、基本的にそこに甘えるつもりが正直ないということがまず1点です。

もうひとつは、移行期の大会がどういうふうになるのか。そこのところだけにとにかく絞られるんじゃないのかなあというふうに思うんですけども、正直、そこ以外については、冒頭お話させていただきましたように、かなり社内でも議論もしてますし、「こういう状況になれば、こうできる」というところのシミュレーションもしてるので、何か変化が大きく起きるかというと、そこについては、あまり「困ってます」というところがないにはないです。ただ、あえて言うならば、Jリーグのコンペティションの状況で言うと、昇降格があるものなのでなかなか難しいですけれども、可能なのだったら、1年半前とか、そのぐらいから次のシーズンの日程がわかっていて、施設が押さえやすいよとか、計画が立てやすいですよとか、どの時期だったら一般に対してこの施設を使っていただくことができますよというのが先にわかるような仕組みが今後できるのであれば、それは一番ありがたいことかなとは思っています。

--ウィンターブレイクをはさむという形にはなりましたが、冬の試合が行われることになるわけで、ホームの試合で、試合前日などにもし雪が積もった場合は、スタジアムの除雪だったりといったところも課題に出てくるかなと思いますが、そこはどうとらえていますか?
経験はあるんですよ。いままでも、開幕当日に朝雪降ってますとか、そういったことというのは経験していることなので、そこについては正直あまり、我々にとっては、議論の上のところに出てくることではないのかなと思います。唯一あるとすれば、我々ではなくて、冬場、12月の2週目までのところで、ホームゲームをやらなきゃいけない場所で雪が降った場合にどうなるんだろうというほうが、むしろ心配しなきゃいけないところなんじゃないかなあと思いますし、それによって移動ができないとか、そういったことがひょっとしたら出る可能性があるかもしれませんが、いままでも12月の1週目まで試合があったシーズンもありますし、雪が降ったなかで、お客様にとってはあまりいいものではないんですけれども、それでも試合が開催されたことも過去にはありますので、そういう部分に関しては対応できるんじゃないかなあとは思っています。

ただ、おそらく30年間やってきて、(冬期の)全試合そうだったかというと、そうではないと思うんですよね。すごくネガティブなイメージのところだけを取り上げて、「こうですよね」と言われてしまうと、それはちょっと違うんじゃないのかなあと思っていて、そうじゃない時期もあったのは事実なので、そこのところをもう少し冷静に見て判断するべきなんじゃないのかなあというふうに思います。

--相田社長は海外、アメリカも視察されていて、新スタジアムのプロジェクトも動いています。そのなかで、海外では雪が降っている時期でも試合をやっているというお話もされていると思いますが、山形でそうしたところでどのように進めていきたいかというのもお聞きしたいと思います。
「スタジアムが新しくできたから雪の中でも試合ができます」というのは、ちょっと違うのかなあとは思っていて、アメリカの方たちが試合を観る文化と、日本の方が試合を観るときの考え方、文化というのは大きく違うと思うんですね。アメリカンフットボールが国技であるなかで、シーズンは冬ですから、吹雪いているなかでも彼らはスキーウェアを着て、屋根のないスタジアムで試合を観ることに慣れている方たちだと思っているんです。でも、日本でそれをやるというのはちょっと違うのかなと思います。唯一、それができるのが札幌ドームだけと思っていますが、我々があのような立派な施設を造ることはおそらくないですし、なかなか難しいとは思っています。

ただ、そのなかでどういうことができるのか。最大限どういうことをすればお客様にとっても、少しでもいい環境で試合を観ていただけるのかというのは、別に雪のときだけでもなく、雨のときもそうですし、日差しが強いときもそうですし、それらも含めて「いいスタジアムだな」と思っていただけるものを作っていかなきゃいけないと思っていますから、「降雪地域だから」というのではなくて、たまたま我々が課題として、周りに雪があって、試合ができるかできないかという時期を越えなきゃいけないクラブなので、もともとが。そこの課題に対して、多少でも助けになるような形のものが造れるんだったらいいですけども、100パーセントそれはドームを造らない限り解決しないことなので、いいものを造りたいなあとは思いますけれども、「雪の中だけど観てくれ」という気持ちも全然ないですし、「雪の中でプレーしろ」というつもりも全然ないので、ちょうどいいものをちゃんと造るというのがすごく必要なんじゃないかなあというふうに思っています。何も降雪地域だから、シーズンが移行するからこれを造るんだ、ということではないということは、あらためてご理解いただければと思っています。

--いまの段階では、26-27シーズンのウィンターブレイク明けは4試合アウェイを予定されているようですが、新スタジアムができたあとは、これが縮まるという予定はありますか?
いまおっしゃっていただいたように、せっかく造るのであれば、1週でもアウェイが少なくなるということができるのであれば、これはやっぱりチャレンジしてみたいなあとは思っていますが、我々はそれでいいんですけれども、実際にご来場いただくお客様だったり、観る方たちが辛い目に遭うか、遭わないかというのもひとつの判断の基準にはなってくると思いますので、そこもいろいろ考えながらの結果なのかなあとは思っています。

ただ実際に、先ほどご質問いただいたときにも、アメリカにというのがありましたけれども、山形よりも積雪量が、毎年2メートルぐらいになることが多い地域のミネアポリスなんかでも、シーズンの頭からスタジアムを使って、実際ホームゲームをやっている事例もあるので、そういうのを聞いたときに、「ああ、それでもできるんだ」という感想は持ってます。ただそれが、必ずしも、イコール山形でもできると僕は思っていませんから、そのへんはいろいろと状況を見ながらのことかなと思っています。ただ、なるべく早くホームに試合を持ってきたいという思いは当然ありますし、ファン・サポーターの皆様もできるだけ地元で観たいというのも当然あるでしょうから、そこに関しては頑張りたいところではあります。

--シーズンが移行すると、夏場の2ヶ月間、試合を行わない期間ができるので、平日にも試合を行ったり、過密日程になることが予想されますが、それについてチーム編成等で何か変化があると考えていますか?
ルヴァンカップがあるので過密になってるなというのは、スケジュールを見る限り、すごく感じています。チーム数が20チームに減るので、J2の場合、今年よりも試合数は減りますから、あまりそこについては影響がないというふうには思っています。ただ、これがJ1に上がった場合は、インターナショナルマッチデーとかそういうのが全部入ってきますので、そこでズレてしまって平日にやらなきゃいけないとか、「対戦相手がACLに行っているのでこの曜日にやってください」というのが出てくることがありますから、そこの部分というのは、今後考えていかないといけない課題なんじゃないかなというふうには思っています。

前のページ次のページ

1 2 3 4 5 6
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ