【トピックス】シーズン移行に関するオンライン囲み取材
--キャンプに移動するということでの移動費ですとか滞在費とか、そういったところで、南のクラブは地元に残っていられると考えると…。
でも、それもいまと一緒ですよね。1月、2月、3月上旬までは、我々、いまでもやってることなので、いまと何が違うのか教えていただきたいんですけれども、どこですかね。
--支援が得られるなら、そういうところに使うのかと思ったんですけれども。
いまと変わってない出費なんですよ。いまも出費はあるけど支援はいただいてないので。12月の1週目、2週目に試合が入ってくるのであれば、そこに関しては確かに滞在費がかかったりですとか、遠征費がかかったりというのはイレギュラーになるので、出していただけるのであればそれはありがたいと思いますが、それ以外の1月から3月上旬のところに関しては、いままで我々、変化がないんです。12月のところしか変わりがないので。正直、1週間でだいたい1000万ぐらいのお金がキャンプの期間かかってくるんですね。すべての荷物を持っていって移動していくと。ただ、立ち上げのときとは全然違うと思います。シーズン中ですから、そこまで大きな移動にはおそらくならないと思いますし、かかる費用としては、通常の遠征と違うのは、滞在期間が長いことと、おそらく、試合に出る可能性がある全員を連れていかないといけない。この2点だと思っています。そこに対する費用というのは当然かかりますので、そこはご負担いただけるんだったらありがたく頂戴したいとは思っていますが、これがずっと続くのかというと、たぶん、それもわからないじゃないですか。なので、そういった部分に関しては、ちょっと考えていただけるんだろうとは思っていますから、ありがたいと思ってますけれども、でも、よくありがちなんですけれども、いまあることに対しても、ごっちゃにしてお話をされる方も多いですし、申し訳ないですけどもメディアさんでも多いですので、そこは切り分けて考えていただかないと僕はダメだと思います。
先ほど、質問にあったような、ファンの皆さんがちょっとギスギスしてしまっている部分というのは、何が変化が起きていて、何がいままでと変わらないのかというところが、あまり明確ではなく伝わってしまっていることが大きな原因だと僕は思っているので、そこはちゃんとお話をしていただけると、伝えていただけるとありがたいなと思います。
--シーズン移行に賛成の立場を表明されたということですが、雪国のチームとしていろいろと問題点などもあるかと思いますが、何か条件をつけたとか、こういった要望を出したといったものはありますか?
いまお話したように、問題があるとしたら、12月の2週間のところだと思っています。そこのところは、我々としてはいままでにない日程になりますので、ここは負担として出てくるだろうなとは思っています。そこがひとつ、大きなところですよね。
もうひとつは、まだ決まっていないので、収入が確定してないところの、シーズン移行する前の3ヶ月の部分ですよね。2026年の開幕前の時期。通常だと、ここ、売り上げが立てられる時期なんですけれども、そこの売上に関しては、まだどういう大会になるかだとか、どういう収入が得られるかというシミュレーションをしているところになりますから、そこについては、ひとつ不安なところだとは思っています。
練習環境で言うと、さっきもお話しましたように、キャンプに行ってしまうので、ここは正直、変わりがないかなあとは思っていますが、夏場、6、7月の時期に、地元でやろうと思えばできる環境にいるというのは、僕はすごく大きなことかなあと思っています。ただ、試合の相手を求めてどこかに遠征に行くということはあり得ると思いますけれども、地元で、地域の皆さんの顔を見ながら開幕を迎えることができるというのが、我々のクラブではいままでなかったことですから、そこに関してはポジティブにとらえたいなあとは思っています。
室内練習場の話もよく出るんですけれども、おそらく、ちょっと体を動かすぐらいの話であればいいんですが、基本的に人工芝の上でトレーニングをすることというのは考えていないので、おそらく、造っていただいたとしても、我々が使うというよりは、どちらかというと地域の方が使うことのほうが多くなるのかなあと思ってますので、造った場合は地域の皆さんにできるだけ使っていただけるようにできればいいだろうなあとは思っていますけれども、おそらく「ドーム型のもの」というお話がたびたび出てきますが、そういうものを造ったとしても、冷房・暖房のお金を誰が出すんだろうと考えたら、結果、我々が負担しなきゃいけなくなるので、その施設が本当に必要なのかと。正直、あまりメリットとしてはとらえられないなあというのがいまの感想です。
--12月の2週間の出費に関して、支援を求められる考えはありますか?
もちろん、それはしていますが、それってリーグのほうも予測をちゃんとしている状況なので、それがないということはないと思います、現段階では。ただ、これが永遠に続くのかどうかというと、そこの保証はないので、結果的に、一瞬の商環境の変化に対して、3年、4年、5年ぐらいは考えるんでしょうけれども、実際にリーグのほうで見たときに、「順調にできるね」というところから、徐々にそこの支援という部分は必ずしも永遠に続くものではないと思うんです。ほかの課題も出てきて、ほかのところにもお金を入れなければいけなくなれば、当然そっちが優先されることだと思いますので、まず最初はそういった支援を受けながら我々スタートするにしても、今後やっていくなかでしっかりと、どういうふうにやれば自力でそこまでできるんだろう、ということを追求し続けないとダメなことだとは思います。
--最初の数年間は間違いなく、そこは出してほしいと要望して、リーグのほうにお話もされてたということですね?
そうですね。売り上げが上がるか、下がるかの話だけで言うと、じつは来年から20チームになるJ2の全クラブは、(ホームゲーム)2試合分の売り上げが減るので、目の前で言ったら、僕はそっちのほうが不安です。
--メリットとしては、欧州のクラブなどとシーズンを合わせることによって、海外との移籍の活発化というところもあると思いますが、J1のチームが海外に選手を取られて、玉突きでJ2の選手が取られるといったこともこれまでありましたが、そこの問題点がシーズン中に起こりにくくなるということはどのようにとらえていますか?
シーズン中に主力の選手が抜けづらくなるということは、実際起きることだと思うので、いいと思っているんですけれども、正直、そのレベルまで我々のいまのクラブのレベルが上がっていないというのも事実だと思いますので、早くそれこそ上のリーグに入って、そういうふうに見られるような環境下に自分たちから身を晒せる状態になって、初めてそこでどういうふうになるのか、という変化を味わうことになると思いますけれども、現状で言うと、すぐに何らかの影響が出るのかというと、そうではないような気はしています。