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ことばでさぐる「木山イズム」


オフシーズンの新企画「ことばでさぐる『木山イズム』」。この1年間、木山隆之監督が残した膨大な量のコメントから、チーム作りの土台となる考えや、岐路でどのような判断が下されたのかなど、木山監督のサッカー観が表れたことばを抜粋し、解説を加える。

言葉って抽象的じゃないですか。「徹底する」って、それしかやらないってことじゃないと思う。言葉に誤摩化されないというか。約束事って、そうやっても負けるとわかっていてもやることじゃないと思うので。そのへんが彼らの中でまだ成熟してない。それが出てくるのがセットプレーであったり、比較的ディフェンスはプレッシャーがうまくいってるシーズンだったと思うけど、攻撃のときにいかに攻めるかというジャッジを求められる部分とか、そういうところでの選手たちの、抽象的な言い方になると相手をしっかり見て、もしくは状況をしっかり読んでゲームを勝つ方向に持っていく、判断する能力は、やっぱり低い。非常に。だから、シチュエーションが向いたときは勝てるけど、そうじゃないときにこっちに持ってこれなかったり、逆にこんなラクに勝てる試合を勝ちきれなかったりというのは、僕はそういう能力だと思うので。
(11月3日、囲み取材)

(残り 658文字/全文: 1170文字)

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