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【山形vs甲府】レポート:崩せなかった甲府の牙城。J1残留へ、最後の黄色信号が灯る。

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第14節
10月17日(土)山形 0-1 甲府(19:05KICK OFF/NDスタ/8,191人)
得点者:61′ 稲垣祥(甲府)
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18試合勝利から遠ざかっていても、1試合の勝利がベクトルをいきなり上向きにすることもある。前節・湘南戦で勝利し、15位との勝点差は2試合分に相当する「6」に縮まった。勝ってそれが「3」になればさらに可能性は広がる。甲府に勝つことができれば、次節は、この日すでに敗れている神戸と勝点5差で直接対決に臨むことができる。甲府戦はモンテディオにとって「大一番」になった。

しかし、引き分けでも状況が厳しくなるモンテディオと違い、勝点33を得ている甲府はまた違う受け止めの一戦だった。シーズン途中の就任以降、そして前線にバレーを得てから続けているリスクを最小限に抑えるスタイルで、最悪でも勝点1でいい状況でこの試合をスタートさせている。

同じ3-4-2-1でも、甲府の機能のさせ方はモンテディオと大きく違っている。守備時には2シャドーをサイドに張らせて5-4-1のブロックを作り、攻撃に参加するのはほぼ前線の3人のみというケースも多い。ウィングバックの松橋優、阿部翔平も自陣サイドのスペースを埋めることが第一の仕事で、ここという場面以外では攻め上がることがない。前に出てこない甲府。このブロックをどう崩し、ゴールを奪うかがこの試合の最大のテーマだった。

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