浦レポ by 浦和フットボール通信

2試合連続の完封負けで連敗を喫する 一番自責の念に駆られる伊藤敦樹ももがき苦しみながらも前を向く【試合取材後記 今日のミックスゾーンから】

試合後に選手たちが取材対応をするミックスゾーンでの選手たちの様子をたかねえがお伝えします。(Report by 河合貴子)

相手のシュート一本に泣く

全てにおいて完敗ともいえた柏戦の敗戦を糧に、前線からのプレスの掛け方など修正を図りホーム埼玉スタジアムで挑んだG大阪戦。右ハムストリングの肉離れで戦線離脱していたアレクサンダー・ショルツ選手が復活し、中島翔哉選手が初先発、大久保智明選手がインサイドハーフで起用され攻守において期待がかかる中、試合を通してG大阪の3倍の12本のシュートを放ちながらも、G大阪の後半放った、たった1本のシュートで0‐1で敗戦を喫してしまった。今シーズン初の連敗となってしまった。埼玉スタジアムに響くブーイングが、心に突き刺さる。

試合開始から攻勢を仕掛けていた浦和ではあったが、G大阪が前線からのハイプレスからコンパクトにし守備をセットした状態に修正を図るとボールは保持するもののなかなかクサビのパスを入れられない状況に陥ってしまった。G大阪は、守から攻への切り替えが早く鋭い動きから宇佐美選手やウェルトン選手が浦和ゴールへと襲い掛かってきた。

「もう少しシャープにプレーすれば前半の内にゴールできたかもしれない試合だった」とヘグモ監督が試合後の会見で悔しそうに前半を振り返っていたが、どっちに転んでもおかしくない前半であった。

スコアレスで迎えた後半、ハーフウェイラインに7人も並び攻撃的な構えを見せた浦和のキックオフで始まった。しっかりとゴールを決めて勝利する強い意志の表れであった。

後半の立ち上がりの48分、マリウス・ホイブラーテン選手の逆サイドへの飛ばしのパスから前田直輝選手、伊藤敦樹選手とテンポよく渡り、伊藤選手のマイナスのクロスに合わせたサミュエル・グスタフソン選手のシュートは枠を捉えることができなかった。さらに、55分には渡邊凌麿選手のクロスにファーサイドで合わせた伊藤選手のヘディングシュートはゴールポストに直撃!

浦和は決定機を作りながらも決めきることができず、66分には中島選手と前田選手に替えて安居海渡選手と松尾佑介選手をピッチへと送り込み活性化を図った。G大阪も72分に中野選手をピッチへと送り込み、ウェルトン選手を右サイドハーフへとシフトチェンジして変化をつけてきた。

ショルツ選手自身から交代の申し出を受けたこともあり、すぐに浦和もショルツ選手と大久保選手に替えて小泉佳穂選手と佐藤瑶大選手をピッチへと送り込んだ。

その2分後の78分のことであった。伊藤選手からボールを奪った中野選手が鋭いカウンターを仕掛けウエルトン選手へと展開。ウエルトン選手が巧みにホイブラーテン選手のプレスを交わして坂本選手へ。浦和のプレスの隙間をぬうような坂本選手のシュートが決まりG大阪に先制点を奪われてしまった。

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