浦レポ by 浦和フットボール通信

守りたいからこそ前へ出ることが必要、仕留める部分の精度は上げたい【轡田哲朗レッズレビュー/J第6節 FC東京戦】

(Report by 轡田哲朗)

左サイドを大畑と渡邊の並びでスタート

浦和レッズは4月3日のリーグ第6節でFC東京に1-2で敗れた。チアゴ・サンタナのすごいゴールがあって先制できたものの、前半の元気なうちに決めるべき、あるいはもっと大きなチャンスに発展させるべき場面を逃してしまう悪いクセも出しながら、後半の立ち上がりに2得点される展開だった。これで2勝2分2敗と完全にフラットな成績になっていて、目指すものをリーグ優勝と置くならスタートのところで積んでいる勝ち点としてはちょっと厳しい。

浦和は前節のアビスパ福岡戦での後半途中からの配置になった、大畑歩夢がサイドバック、渡邊凌磨がウイングという形に左サイドを構成。岩尾憲は左インサイドハーフで継続出場になった。GKをどうするかなと思った部分があったのはプレビューに記したとおりだが、そこも西川周作で変わらずにスタートした。一方でFC東京は4-2-3-1という表記が一応の実態には違いだろうけれども、荒木と松木が1トップとシャドーを固定化せずにやっていて、0トップ2シャドーのようになる瞬間もあるやり方だった。

前半の元気なうちは特に、狙いが出ている場面もある

冒頭に触れたように、立ち上がりは悪くなかったと思える点が多かった。というのも、具体的なゴールチャンスまたは3対2か4対3のシチュエーションを作っていた場面が4回はあった。それをいずれも決められず、チアゴのロングシュートが1点になったという点ではちょっともったいない部分もあった。負けてしまったゲームであり、厳しい部分はこの後にもいくつか紹介することになると思うので、良かった部分を先に見ていきたい。

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