浦和レッズのヘグモ式ビルドアップが広島戦で流動的でなかった理由とグスタフソンにかけていい期待【プレミアム新コンテンツ/ノーミルク佐藤のデータ分析で見るヘグモ式 熟練度数】
プレミアム新コーナー、浦レポ×MILKサッカーアカデミー「データ分析で見るヘグモ式 熟練度数」。大人気YOUTUBEチャンネル「MILKサッカーアカデミー」のノーミルク佐藤氏がサッカーデータマンとしてデータ分析で、ヘグモサッカーの熟練度を毎月、数値化してレポートします。
(Report by ノーミルク佐藤)
監督、コーチ、選手が目を揃えるための一日になったのではないでしょうか。
サンフレッチェ広島との開幕節、浦和レッズは残念ながら勝利を掴むことはできませんでした。試合自体のレビューは僕自身もミルアカを通じて公開しましたし、浦レポさんの中でも出ています。そのため、総論的な尺度からのレビューや一部シーンのを切り取る形の分析ではなく、「優勝」という軸から考えた際、当該試合または当該試合までのマティアス・ヘグモ監督が築き上げた現状の方針や選手たちが残すデータ・スタッツは適性のものであるか否かのジャッジをマルチアングルからお伝えしていくことが、本コラムにおける使命だと(勝手ながら)感じています*
…ということで早速ミルア…じゃなかった浦レポコラム、進めていきましょう!
①開幕広島戦で悪かったのは本当にビルドアップか
ビルドアップからボールを大事に保持し、敵陣へ人とボールを送り届けることが主眼の4-1-2-3ヘグモ浦和にとって、ハイチェイス/ハイプレス型の3-4-2-1と3-4-1-2を使い分けてマンツーマン対策を施してきたスキッベ広島は最も戦術的相性の悪い対戦相手でした。フォーメーションは電話番号のようなものとも言いますが、よほどな実力差でもない限り、局面単位でのシステムや戦術同士の相性は間違いなくあります。そのため、3年目を迎えて練度を積み上げてきたスキッベ体制のマンツーマン型システムは、公式戦初戦である現状の浦和にとっては難しい対戦相手。回避するためのFWチアゴサンタナに対するロングボールは広島CB荒木隼人に対策され、広島守備陣の裏を突くためのパスは、WG関根貴大、WG松尾佑介にはあまり届くこともありませんでした。無得点で終わった試合ですが…それでは、浦和は敵陣に到達できなかったのでしょうか。実際の数値で比較してまいりましょう。
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