浦レポ by 浦和フットボール通信

酷暑の中での連戦での勝利に安堵の表情を見せる選手たち 浦和の勝利に酔いしれる夜となった【試合取材後記 今日のミックスゾーンから】

試合後に選手たちが取材対応をするミックスゾーンでの選手たちの様子をたかねえがお伝えします。(Report by 河合貴子)

試合後も汗だくの選手たち

立秋は過ぎたが残暑厳しく中2日の過酷なスケジュールとなった浦和は、レモンガススタジアム平塚に乗り込み湘南戦に臨んだ。リーグ戦残り10試合で優勝戦線に食らいついていくためには、最下位に沈む湘南を相手に取りこぼしは許されない。22日に埼スタで開催されたACLプレーオフ理文戦のスタメンから温存していた岩尾憲選手など5選手を入れ替えて臨んだが、コンディションの差は明であった。

試合開始から湘南に決定機を作られてしまい苦しい展開になったものの我慢強く闘い、19分には自陣から明本考浩選手が勢いよくドリブルで仕掛けて得たFKをキッカーの岩尾選手が狙いすまして放った。だが、惜しくも右ポストに直撃!これを機に、徐々に浦和が主導権を握り始めた。飲水タイムを挟むと、さらに攻勢を強めていった。38分には、今シーズンリーグ初スタメンとなった岩波拓也選手からスキルの高いロングフィードで、DFの裏を抜けた明本選手にピタリと合わせて決定機を作り出すも決めきれず、前半をスコアレスで折り返した。

ハーフタイムにトップ下を安居海渡選手から小泉佳穂選手へとし、後半の攻撃のリズムを変えて臨んだ。試合が動いたのは、62分のことであった。しっかりとセカンドボールを拾い厚みのある攻撃を仕掛けていく中、平尾選手のクリアーが岩尾選手へのプレゼントパスになり、冷静に岩尾選手がペナルティーエリア内のホセ・カンテ選手へと預けると、身体を反転させながら放ったカンテ選手のコントロールショットが、左ポスト上に当たりながらゴールへと吸い込まれていった。

ビハインドを負った湘南が攻守においてアグレッシブに戦ってきたが、浦和は守備の意識も高く持ちながらも、69分には中島翔哉選手、76分には荻原拓也選手、83分には大畑歩夢選手と興梠慎三選手をピッチへと送り込み虎視眈々と追加点を狙っていった。後半、浦和が放ったシュートは3本に対し、湘南は7本であった。アディショナルタイムは、なんと6分!GKの富居選手まで上がってきた湘南のラストチャンスのCKも、集中を切らさずにしっかりと守りきり1‐0で完封勝利を飾った。

気温28.5度、湿度83%のピッチコンディションの中、フィジカル的にハンディがあったにも関わらず、浦和を愛する人々と共に掴んだ勝利であった。浦和の選手たちは、本当にきつかったはずだ。それでも浦和を愛する人々の後押しがあったから最後の笛が鳴るまで闘い続けることができたと思うと、ものすごく誇らしく感じた。

レモンガススタジアム平塚のミックスゾーンは、メインスタンド側の左右のコーナー付近に完全に分かれている。選手たちが、監督会見中にミックスゾーンを通過する可能性が高いので記者会見場にICレコーダーを置き、急いで浦和側のミックスゾーンへと向かった。

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