WEリーグカップ初戦は悔しい引き分けも、リーグ開幕までに課題を力に【河合貴子 試合のポイント/WEリーグカップ千葉戦】
(Report by 河合貴子)
WEリーグカップ初戦は若手のアピールの場にもなる
ついに女たちの新たなる熱い闘いの幕が開けた。WEリーグ2023-24シーズンが、リーグ戦の前哨戦といわれるWEリーグ・カップから始まった。三菱重工浦和レッズレディースの初戦は、ホーム浦和駒場スタジアムでジェフユナイテッド千葉レディースとの一戦だ。
千葉は、スペイン出身でビジャレアルFCの分析担当やアカデミーの育成に携わってきたイスマエル・オルトゥーニョ・カスティージョ氏 をヘッドコーチとして招聘し、三上監督とのダブル指導体制で新シーズンを迎えた。浦和、INAC神戸レオネッサ、日テレ東京・ヴェルディ・ベレーザの3強といわれる中、昨シーズンは4勝8分け8敗と8位で終えた千葉の姿はなかった。ピッチの中でやるべきことを明確にして、共通意識を高く持ち浦和を苦しめた。本当に好敵手で、お互いに見応えのある試合であったが、2ー2の痛み分けとなった。
試合開始前にはスコールのような雨が突然ピッチを濡らしたが、幸いなことにキックオフ前には止み、濡れた芝生でボールが走るピッチコンディションの中でシーズン開幕戦を迎えた。
千葉は千葉選手、浦和は猶本光選手、清家貴子選手、高橋はな選手、石川璃音選手とW杯帰りの選手たちを温存して臨んだが、浦和はさらに菅澤優衣香選手と長船加奈選手も大事をとってベンチスタートとなり、長嶋玲奈選手や丹野璃々香選手がスタメンで起用された。また、8月8日に左足関節内遊離体の手術を受けた塩越柚歩選手はリーグ開幕に向けてリハビリ中であった。試合出場を虎視眈々と狙う若手たちにとってはアピールをする絶好の機会であったし、INAC神戸から移籍した伊藤美紀選手を実戦で試す場にもなっていた。
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