浦レポ by 浦和フットボール通信

ベスト16進出に選手たちも安どの表情 話題となっている鈴木彩艶に直撃して感じたことは【試合取材後記 今日のミックスゾーンから】

試合後に選手たちが取材対応をするミックスゾーンでの選手たちの様子をたかねえがお伝えします。(Report by 河合貴子)

取材後にはサッカーの神様からのご褒美も

最高気温38度と酷暑となった浦和から、少し小雨交じりの涼しげなNDスタジアム山形での天皇杯・3回戦モンテディオ山形戦に挑んだ。ジャイアントキリングを狙う山形は、試合開始から攻守においてアグレッシブに仕掛けてきた。前半に浦和が放ったシュートは山形の5本に対して3本だが、クサビの縦パスを入れた落としを狙われたりとテンポの良い攻撃を仕掛けることができなかった。

また、前半に興梠慎三選手に対して激しいチャージがあり、20分に吉田選手、34分に喜岡選手、さらに平野選手に対しても加藤選手のラフプレーがあり3枚のイエローカードが山形の選手たちに出された。前半30分ぐらいから徐々に浦和のペースになったが決定機を作るところまで行けずスコアレスで折り返した。

浦和を愛する人々たちにとっては少し重苦しい前半であったが、ハーフタイムにスコルジャ監督が動いた。平野佑一選手、高橋利樹選手、興梠慎三選手に替えて、伊藤敦樹選手、大久保智明選手、ホセ・カンテ選手を投入。すると、ようやく浦和らしい攻撃のリズムが生まれ始めた。

試合が動いたのは、64分だ。岩波拓也選手からのビルドアップを受けた大久保選手が、すっと右サイドへと走りこんだ伊藤敦樹選手へと展開。パスを受けた伊藤選手は華麗に相手のプレスを交わしながら、ペナルティーエリアと切れ込み冷静にゴールを決めた。

1点を追う展開になった山形は、最後まであきらめずに浦和ゴールへと襲い掛かってきたが、ベンチに温存していたマリウス・ホイブラーテン選手をクロザーとして送り込み、手堅く試合をしめ、2回戦の関西大学戦につづき、値千金の伊藤選手のゴールで1-0と完封勝利をかざりベスト16へと駒を進めた。

内容はともかく、1発勝負の天皇杯だ。勝つことが全てだ。圧倒的な強さを見せつけることができなかったが、延長戦にもつれ込むことなく90分で決着をつけることができ、勝利の喜びよりも安堵感につつまれた。

メインスタンドの記者席から、記者会見場は山形のホームよりのゲートからいったん外へと出て、奥まったところからスタジアムへと入り直した会議室だ。スタジアム内の通路が使用できないのは、少々不便であったが致し方ない。

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