浦レポ by 浦和フットボール通信

秋以降の過密日程を気にするより今を生きた方がいい 投資と勝利の両立へ【轡田哲朗レッズプレビュー/ルヴァン杯清水戦】

(Report by 轡田哲朗)

規約を読む限りはU-21選手のスタメン起用義務はないはず

浦和レッズは6月18日にルヴァン杯グループステージ最終戦で、清水エスパルスと対戦する。このゲームには突破条件があるので、先に整理しておきたい。勝利した時には1位でグループ通過、負けた時には敗退と分かりやすい。引き分けた場合は、以下のようになる。

・裏のカードで湘南ベルマーレと川崎フロンターレが引き分けた場合は勝ち点8で浦和と清水が並び、直接対決が2引き分け並ぶためグループ全体の得失点差で浦和が首位通過。

・裏のカードで湘南が勝利した場合、湘南が勝ち点9で首位通過し、浦和が勝ち点8で清水を得失点差で上回り2位。5グループそれぞれの2位のうち上位3チームに入れるか次第。

・浦和のカードで川崎が勝利した場合、浦和、清水、川崎が勝ち点8で並ぶが湘南戦を除外した3チーム間での直接対決の成績は浦和がトップになるため、首位通過する。

また、この大会は今季終了時点で21歳以下(2002年以降生まれ)の選手を最低1人スタメンに起用する義務がある。大会の規約にある起用義務に関する項目を見ると、免除される条件に「対象選手1名以上が、試合日において日本代表試合または日本代表の合宿その他の活動(A代表またはU-19 以上のカテゴリーの日本代表に限る)に招集されている場合。ただし、当該対象選手が本大会の各試合との関係で、中2日以上の期間をもって帰国した場合、当該各試合については前項の義務を負う」とされている。

浦和の場合は早川隼平がU-19日本代表に選出されていて、6月15日にフランスでモーリスレベロトーナメントの試合を戦っている。そのため、最短で16日に帰国していても中2日の条件は満たさないことから、この試合で浦和にはU-21世代の選手の起用義務はないと考えられる。それでもなお鈴木彩艶や堀内陽太を起用するのは問題ないが、彩艶もまたU-22日本代表の活動に参加して帰国してから中2日の試合であり、コンディション的なことを考慮してもあえて起用する試合かと言われると「うーん」とはなる。

マチェイさんの言う「新たなもの」は何になるか

このゲームに向けたマチェイ・スコルジャ監督の記者会見では、週末のゲームであることからリーグ戦でも起用の多い選手たちと、水曜日のゲームに起用されてきた選手たちの兼ね合いをどうするかが話題になった。そこでマチェイさんは「メンバーはミックスであると言えます。メディカルの問題を抱えている選手や代表チームに行っている選手たちがいます。選手起用についてあまり細かくは言えませんが、もちろん一番考えていることは、この試合でしっかりと勝って、次のステージに進むことです。ただ、その中で新たなものも試していければと考えています」と話した。

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