浦レポ by 浦和フットボール通信

「盤面」と「局面」の優先順位と想定される課題 言えることは見える範囲で

(Report by 轡田哲朗)

一般公開で大原でのトレーニングをする機会は喜ばしいこと

浦和レッズは2月6日に一般公開でトレーニングを行った。基本的には来場するための条件がなくサポーターに見守られるトレーニングは約3年ぶりということで、その歩みのスピード感がどうであるかは個々に意見を持つだろうけど、あるべき日常が戻りつつあることを実感する1日にもなった。

忘れてはいけないのは、この日のトレーニングは基本的に週5日+試合のサイクルで作っていくルーティーンの初日でしかないこと。極論、最も難易度が低く基礎的なメニューをやることになるので、これを見てあまり何かを分かった気になるのは良くない。沖縄県トレーニングキャンプでは1回だけ室内リカバリーになったタイミングが非公開だったが、基本的にフルオープンだった。とはいえ、それもまたシーズンの日程から見た時には一次キャンプ程度の時期だったことも事実で、スタートアップはともかく公式戦のスタートに向けた準備の際どい部分に関してはかなりのことがベールに包まれている。

「局面」を重視するように見えるメニューと共通点

そのような大前提があった上で、マチェイ・スコルジャ監督が就任したチームは、キャンプの時のレポートにも記したように「あまり新監督のチームっぽくない」メニューが多かったように見える。一方で、それは前任のリカルド・ロドリゲスさんと重視する要素が違うからではないかという考えもある。その辺りを少し見ていきたい。それは、ちょっとしたトレーニングメニューに表れているように見える。

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