浦レポ by 浦和フットボール通信

今季の最難関ゲーム この試合の勝利はあくまでも自分たちのために【轡田哲朗レッズプレビュー/川崎戦】

(Report by 轡田哲朗)

主体を自分たちの外に置かなくとも、意味づけは十分にある

浦和レッズは3日にリーグ第34節の川崎フロンターレ戦に臨む。必要なことなので状況だけ整理すると、首位の川崎と2位の横浜F・マリノスの勝ち点差が12で残りが5試合なので、今節に勝ち点差が1でも開くと残り4試合で並ぶことも不可能になり、川崎の優勝が決まる。盛んに優勝決定試合と言われているのはこれが理由であって、そのためには川崎が少なくとも勝ち点1を得る必要があることから、浦和が勝利すれば今節の優勝決定はない。だから、浦和が川崎の優勝を阻止するかどうかという話になっている。

ただ、それは川崎、あるいはこの試合への意味づけをして盛り上げたい立場の人たちの都合であって、正直なところ浦和には関係ない。残り5試合で勝ち点12差というのは安全圏としか言いようがないので、遅かれ早かれ優勝は決まるだろう。単純に、浦和は来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権を得られる3位(天皇杯の結果次第では4位まで)を確保するために勝ち点3が欲しいのであって、川崎のことはどうでもよく、シンプルに自分たちのために勝利がしたい。その辺は、リカルド・ロドリゲス監督がオンライン会見の時に話した言葉をそのまま紹介しておこうと思う。

「自分たちが3位、あるいは4位、名古屋や神戸の上に行くために自分たちの成功を望んでプレーする。別の人の不幸を望んでプレーはしない」

(残り 1393文字/全文: 2005文字)

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